フレイルの予防はなぜ重要?早めにはじめて介護予防に

フレイル予防

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目次

なぜ介護予防が必要なのでしょう?

「もう年だから」「おっくうだから」といってからだを動かさなかったり、外出の回数が減ったり、「食欲がないから」といって食事を抜くことなどありませんか?
このようなちょっとしたことが原因で、筋力やバランスを保つ力が低下し、つまづいたり、転倒しやすくなります。
また、人との交流や会話が減ったり、頭を使わない生活をしていると、認知症につながると言われています。

フレイルとは?

フレイルとは、病気ではないけれど、年齢を重ねるにつれて全身の筋力や心身の活力が低下している状態をいいます。
何歳からでも、ちょっとした工夫で予防・回復することが可能です。

年齢を重ねるにつれて、筋力は自然と落ちていってしまいます。
何もしないでいると、40歳から80歳までの40年間で、筋力は約30%も低下することがわかっています。
これは、年齢を重ねるにつれて筋肉をつくる量が減り、「つくる」「こわれる」のバランスが崩れてしまうからです。

フレイルの原因

フレイルは、明確な固有の原因があって引き起こされるというよりも、加齢に伴う以下のさまざまな心身の変化と社会的、環境的な要因が重なりあうことにより起こります。

これらの原因は、以下のように相互に影響し合って、本人を徐々にフレイルの状態にします。
さらにこの負のサイクルを放置していると、より虚弱な状態に陥らせ、フレイルから要介護状態へと移行させます。

フレイルの原因となる例

●動くことが少なくなる
●社会的に交流する機会が減る
●身体機能の低下(歩くスピードの低下)
●筋力が低下する・筋肉量が減る(サルコペニア)
●認知機能の低下
●疲れやすくなる
●元気が湧かなくなる
●日常管理が必要な慢性疾患(糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患、関節炎、抑うつ症状など)にかかる
 ※慢性疾患がフレイルの原因となる例
 ・糖尿病による知覚低下や痩せ
 ・呼吸器疾患による咳や呼吸困難
 ・循環器疾患による活動の制限 など
●体重が減る
●低栄養になる
●収入が減る
●孤独になる

はじめよう!続けよう!生活習慣病予防

自覚症状が現れにくい、そんな病気は少なくありません。
健康のためには、毎日の生活習慣に気を付けることにくわえて、定期的に健診を受診して不調を早期に見つけることが大切です。

フレイル予防の4つの柱

フレイル予防のためには、「運動で筋力づくり」「低栄養予防」「お口と歯の健康」「外出と交流」の4つの柱が重要です。
これらはお互いに関係し合っていて、どこかでバランスが崩れると、フレイルの状態が進みやすくなってしまいます。

さらに、「こころの健康」や「認知症予防」にも意識を向けることで、より介護予防の取り組みをすすめることができます。

身体的フレイルのチェック

フレイルには統一された評価基準はありませんが、フリード氏らが発表した評価基準を元に作られた、日本で行われることの多い身体的フレイルの評価基準は以下の通りです。

項目 評価基準
体重減少 6か月で、2~3kg以上の体重減少
筋力低下 握力 男性<26kg、女性<18kg
疲労感 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする、など
歩行速度 通常歩行速度<1.0m/秒
身体活動 (1)軽い運動・体操をしていますか?
(2)定期的な運動・スポーツをしていますか?
上記の2つのいずれも「していない」と回答
0項目:健常
1~2項目:プレフレイル(フレイルには至らないが前段階)
3項目以上:フレイル

身体面だけでなく、日常生活のすべてが健康にかかわるものと捉え、フレイルの概念をうまく使って、日頃から介護予防に取り組んでいただければと思います。

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