カイロプラクティックと整体・整骨院の違いを解説

カイロと整骨院の違い

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ご自身で体の痛みやコリ感、違和感の改善が難しい場合は、専門家に相談することを考えると思います。

 

しかし、カイロプラクティックや整体、整骨院など施術所の種類が多く、どこに行けば良いのか悩みますよね。

 

本記事では、施術所の中でも「カイロプラクティック」をテーマに、具体的な施術内容や必要な資格などをまとめてみました。

 

また整体院、整骨院との違いもご紹介していますので、施術所の選択でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

目次

カイロプラクティックとは?

 

整骨院、整体院と並んで「カイロプラクティック」の看板を掲げている施設もよく目にすると思います。

 

ここでは、カイロプラクティックが一体何なのか、施術の方法や資格について詳しくご紹介していきます。

カイロプラクティックは骨格矯正がメイン

 

カイロプラクティックは、骨格の矯正をメインに施術を行っています。

 

骨格の中でも、特に脊柱や骨盤のゆがみを修正していくのが、カイロプラクティックの特徴です。

 

筋肉や内臓の働き、痛みの感覚などは、主に神経によって伝えられています。

 

脳や脊髄を包んでいる脊柱を正常な位置に戻すことで、神経の流れをスムーズにして、体の様々な不調を改善していくのです。

 

また、カイロプラクティックでは、症状の改善に必要な休養や栄養のとり方、運動の方法なども合わせて指導しています。

 

いくら施術で体の状態を整えても、生活習慣が乱れていると、体の治癒力を十分に高められません。

 

カイロプラクティックは、施術とセルフケアを合わせて、健康増進を図っていく施術になります。

カイロプラクティックの具体的な施術方法

 

カイロプラクティックでは、主に「トムソンベッドテクニック」と「ガンステッドテクニック」といった手法によって、骨格のズレを矯正していきます。

 

トムソンベッドテクニック

 

トムソンベッドは、首、胸、腰、骨盤部分が独立している、矯正用のベッドです。

 

下記の流れで施術していきます。

  1. 矯正を加えたい箇所の台を上にあげます。
  2. 脊柱や骨盤など、矯正を加えたい関節に手を当てて、軽く下に押します。
  3. 台が下に落ちる慣性力によって、関節が矯正されます。

 

ガンステッドテクニック

 

一方のガンステッドテクニックは、手技によって関節のゆがみを矯正していく施術です。

ズレが生じている関節に手を当てて、適切な圧を加えることで、骨格を正しい位置に矯正していきます。

 

矯正される際にボキボキと音がなる場合もありますが、両施術とも刺激は弱く、痛みは感じにくくなっています。

カイロプラクティックに必要な資格

 

アメリカやヨーロッパなどでは、カイロプラクティックは国家資格として認められています。

 

専門的な医学知識を学び、試験に合格した者しかカイロプラクティックを行えないのです。

※カイロプラクティックの資格に合格した者には、D.C.(diplomate of chiropractic)と呼ばれる称号が与えられています。

 

一方日本では、カイロプラクティックに決まった資格がありません。

 

施術に特別な資格は必要ないため、専門学校の簡単な試験を受けただけや、完全な素人がカイロを行っていることもあるのです。

 

もちろん、海外で実施されているカイロと同様に、知識や技術を学んでD.C.を得ている施術者もいます。

整体との違いは?

 

カイロと整体は、「体が本来持っている自然治癒力を高める」という点では共通しています。

 

しかし、両者では「施術の元となっている考え方」と「施術の方法」に大きな違いがあります。

東洋医学と西洋医学の違い

 

整体は「東洋医学」の考え方から生まれた施術方法です。

 

東洋医学とは、中国で発展した医学であり、これまでの施術者が積み重ねてきた経験や言い伝えがもとになっています。

 

一方のカイロプラクティックは「西洋医学」から生まれた施術です。

 

解剖学、生理学、整形外科学、病理学といった学問がもとにつくられています。

 

言い伝えや経験ではなく、きちんと研究された学問であるため、客観的に体の状態を評価できる点が、東洋医学にはない特徴です。

施術方法が違う

 

上述したように、カイロプラクティックは施術用のベッドや手技を用いて、脊柱のゆがみを矯正していきます。

 

一方の整体では、手技をメインに筋肉をほぐしていきます。

 

筋肉の緊張を緩め、血液やリンパの流れを促すことで、体の治癒力を高めていくのです。

 

しかし整体には、決まった施術方法がありません。

 

もみほぐし以外にも「カイロに似た骨格の矯正を行う」「ツボを指圧する」「ストレッチで体のバランスを整える」といったように、院によって施術方法はさまざまです。

整体と整骨院の違い

 

「整体」と「整骨院」では、名前も似ている点から、違いがよく分からない方も多いのではないでしょうか?

 

整体と整骨院では、主に「保険が使えるかどうか」「国家資格の有無」「対応できる症状」に違いがあります。

整骨院では保険が使える

 

整体は医療機関ではないため、健康保険も使えません。全額自己負担での施術です。

 

一方の整骨院では、骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れへの施術に限り、健康保険が適用されます。

 

上記の外傷に対して、次のような処置を施し、症状の早期改善を目指します。

 

  • 整復(骨や関節をもとの位置に戻す)
  • 固定(ギプス、包帯など)
  • 後療法(もみほぐし、電気、超音波など)

整骨院は国家資格の保有者が施術している

 

整体はカイロプラクティックと同様に、決まった資格はありません。

 

しかし、整骨院で施術を行うには、「柔道整復師」と呼ばれる国家資格が必要です。

 

専門学校や大学で専門的な知識を勉強し、年に1回実施される国家試験に合格した者が施術に当たっているのです。

 

「コリや痛みを改善したい」「脱臼してしまった」「スポーツでケガをしてしまった」など、症状、原因などがハッキリしている場合は、整骨院を頼りましょう。

施術の幅が違う

 

整骨院では、外傷に対する整復、固定、後療法に加えて、保険を使わない自由施術もあります。

 

もみほぐしや特殊な電気を用いた施術などによって、保険適用外となる慢性症状にも対応が可能です。

 

整骨院では、外傷の初期対応から後療法、リハビリ、そして肩こりや腰痛といった慢性的な症状まで改善が目指せるのです。

 

一方の整体では、慢性症状の改善がメインになり、外傷には対応できません。

 

あくまでも民間サービスしか受けられない点に気を付けてくださいね。

カイロプラクティックは安全?

 

日本では、カイロプラクティックを行うために資格が必要ありません。

 

そのため、施術者によって技術に大きな差が出るというデメリットがあります。

 

口コミであったり、信頼する人からの紹介であったりと、慎重に院を選ぶ必要があるのです。

 

もちろん、きちんとした技術を習得し、経験豊富な施術者もいます。

 

しかし中には、無資格者が開業している場合もあるので注意が必要です。

 

矯正の失敗によって、痛みやしびれが残るといった事故も、全国で発生しているようです。

施術は国家資格保有の整骨院が安心

 

カイロは素人が施術可能な一方、整骨院の施術者は国家資格を保有している点安心です。

 

また、慢性的な症状も自費にて対応ができるため、怪我を含めて身体のお悩みは、整骨院に相談するのが安心ですね!

 

怪我だけではなく、長年の痛みや違和感でも対応できますので、体のお悩みのある方は一度整骨院で診てもらいましょう。

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