関節痛の原因で考えられる疾患・治療法も解説

関節痛

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「このところ体がだるい」「手や足の関節が痛い」と感じていませんか?

ケガであったり病気であったりと、関節痛が起きる原因はさまざまです。

原因が特定できていない場合、「自分の関節痛はどこから来るのか?」「辛い関節痛はどのように治療したらいいのか」が気になりますよね。

そこで本記事では、関節痛の原因として考えられる疾患を取り上げました。

また、治療法も解説しています。現在、関節痛でお悩みの方は、参考にしてみてください。

目次

関節痛で考えられる原因

長期にわたり関節痛に悩まされている場合、もしかすると以下の疾患にかかっていることが考えられます。

  • 膝靭帯・半月板損傷
  • 腱鞘炎
  • 関節リウマチ
  • 変形性関節症
  • 感染症関節炎
  • 痛風

上記の疾患は、強い関節痛を伴うことがあるので、具体的にどのようなものなのか、症状、原因についてまとめました。

膝靭帯・半月板損傷

膝関節にある靭帯および半月板が傷つくことで起こるのが膝靱帯・半月板損傷です。膝靱帯・半月板損傷は、老若男女問わず誰にでも発症する可能性があります。

症状が軽度であればサポーターやギプスを装着して、痛みのない範囲で筋力低下防止のためにリハビリをおこないます。

損傷が著しく自然治癒が難しい場合は、手術療法になるでしょう。放置せず、まずは整形外科を受診してください。

膝靱帯・半月板損傷の症状

膝靱帯・半月板損傷は、膝に強い痛みと腫れが生じます。膝を曲げたり伸ばしたりする際に、動かしづらいと感じることも。

しばらくすると、痛み、腫れ、動かしづらさは落ち着きますが、膝に水(関節液)がたまり、急に動かせなくなるロッキングと呼ばれる症状が現れるでしょう。

症状が悪化すると、膝に激痛が走り、歩くことも困難になるケースがあります。

膝靭帯・半月板損傷の原因

膝靭帯・半月板損傷は、バスケ、サッカー、バレーボールなどスポーツ中、膝に体重が加わり損傷することが原因で起こります。

腱鞘炎

腱鞘炎は、指と手首にある腱鞘と腱が何らかの理由で厚くなってこすれてしまい、炎症を引き起こす疾患です。

腱鞘炎には手首で起こる「ドケルバン病」と、指で起こる「ばね指」の2種類があります。手首や指関節に痛みや違和感がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

腱鞘炎の症状

ドケルバン病とばね指の症状と発症しやすい人を以下の表にまとめました。

ドケルバン病ばね指
発症部位手首
主な症状親指を動かすと手首が痛親指側の手首が腫れる手首の痛みで手の力が抜ける指の動作に違和感がある寝起きすぐは指が動かしづらく感じる指に圧痛・腫れ・熱感がある
発症しやすい人妊娠・出産期の女性更年期の女性手首を酷使する人妊娠・出産期の女性更年期の女性手首を酷使する人人工透析中の人糖尿病患者

このように、同じ腱鞘炎でも発症部位で症状が変わるので、心当たりがある方はチェックしてみてください。

腱鞘炎の原因

腱鞘炎が起こる原因は、主に以下の3点です。

  1. 女性ホルモンの減少
  2. パソコンやスマートフォンの使い過ぎ
  3. テニスやゴルフなどで腱と腱鞘の損傷

また、「糖尿病」や「泌尿器疾患・腎臓病」の患者は、末梢の血行不良でばね指を発症するケースも。一度発症すると重症化し、治りにくいとされています。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫異常で関節に炎症が起こり、痛みが現れる疾患です。一度発症してしまうと完治は難しいとされており、薬物治療やリハビリ、手術療法で病気の進行をコントロールしていく方法が取られます。

男性より女性の発症率が高く、主に40〜60代で多くみられます。

関節リウマチは悪化すると関節が動かせなくなるので、内科または整形外科での早期治療が大切です。

関節リウマチの症状

関節リウマチの主な症状は、関節の痛み、こわばり、腫れ、微熱、倦怠感、食欲不振です。特に、こわばりは、寝起きや長時間体を動かさないときに現れます。

手首や指に症状が出やすいとされていますが、膝、足首、膝などでもみられることがあり、体の左右対称、複数の関節で同時に出ることが多い点が特徴です。

また、関節リウマチを放置してしまうと、変形性関節症を併発する可能性があります。

関節リウマチの原因

関節リウマチが引き起こされる原因に、免疫異常があげられます。本来、体の外部から侵入したウイルスや細菌を攻撃し、破壊するのが免疫の役割です。

しかし、免疫が暴走すると体の組織や細胞を誤って攻撃し、関節が炎症。病状が進行すると骨や軟骨を破壊してしまうでしょう。

免疫異常の原因は不明ですが、遺伝的要因喫煙歯周病などの環境要因が関わっている可能性があります。

変形性関節症

変形性関節症とは、関節の間にある軟骨がすり減り、骨のとげ(骨棘)を形成して、関節が変形する疾患です。

変形性関節症は、膝や背骨、股関節で起こりやすく、一度変形してしまうと完全に元通りになることはありません。

痛みや不快感があれば、すぐに整形外科を受診しましょう。

変形性関節症の症状

変形性関節症の主な症状は、炎症による痛みや腫れです。また、関節液が溜まることもあります。

初期には、体を動かしたときに関節痛を感じますが、休めばたいてい痛みは治まります。

中期になると関節痛の頻度が上がり、動作が困難に感じることが多くなるでしょう。痛みが強くなり、可動域制限が起こります。

末期には、関節が曲がらないので、日常生活に支障をきたしてしまうでしょう。

変形性関節症の原因

変形性関節症は、「一次性」と、「二次性」に分けられます。原因はそれぞれ違うため、以下の表をご覧ください。

一次性二次性
考えられる原因加齢肥満遺伝女性ホルモンの減少 など化膿性関節炎関節リウマチ膝靱帯・半月板損傷大腿骨顆部壊死(だいたいこつかぶえし) など

原因不明で発症する一次性、けがや病気が原因で発症する二次性の変形性関節症は、それぞれ原因が違いますが、誰でも発症する可能性がある疾患といえるでしょう。

感染性関節炎

感染性関節炎(別名:化膿性関節炎)とは、関節がスムーズに動くための関節液や関節組織内で発症する感染症です。

この疾患は、体中にある関節で起こる可能性がありますが、膝関節での発症が特にみられます。

また、感染症関節炎は「急性感染症関節炎」と「慢性感染症関節炎」の2種類があります。

具体的な症状や原因については以下にまとめました。

感染症関節炎の症状

急性感染症関節炎慢性感染症関節炎
発症する期間数時間から数日数週間
主な症状関節痛発熱悪寒発赤熱感関節の腫れこわばり関節痛熱感発赤関節の腫れ
症状の度合い急激で強い初期は軽い

このように、急性感染症関節炎は発症してすぐに強い関節痛や発熱症状などが現れ、慢性感染症は、発症しても緩やかに病状が進むため、それほど強い症状は現れません。

感染性関節炎の原因

感染性関節炎の原因としては、傷口から細菌が入り、血液を介して関節に感染するケースがほとんどです。

他にも、細菌が付着した注射器による注射で感染したり、扁桃炎、膀胱炎、敗血症などの病気を発症したときに感染したりします。

また、免疫抑制剤抗がん剤を服用し、感染することもあるようです。これらきっかけとなり、抵抗力が弱まっている状態で菌に感染することが原因といえるでしょう。

痛風

突然、足の親指の付け根、足首、膝、肘などの間接に強い痛みが現れるのが痛風です。このときの強い痛みは「痛風発作」と呼ばれ、2~3日続くことがあります。

女性よりも男性に多く発症する病気で、放置してしまうと繰り返し痛風発作が起き、病状も悪化。

それだけでなく、心疾患や脳血管疾患などの合併症が現れるケースもあります。

動けなくなるほどの強い関節痛が現れた場合、痛風の可能性が考えられるため、内科を受診しましょう。

痛風の症状

暴飲暴食した次の日、突然、足の親指や足首、膝、肘が赤く腫れて強い痛みが走ります。患部に服がこすれたり、風に当たったりするだけで辛い痛みに悩まされるでしょう。

痛風が起きると、あまりにひどい痛みのせいで歩いたり仕事をしたりすることができなくなります。痛みが出る前日は全く症状が現れないのも特徴のひとつです。

痛風の原因

痛風の原因は、血液中の尿酸値が上昇する「高尿酸血症」を発症することにより、関節内に尿酸塩結晶がつくり出されてしまうことです。この結晶を白血球が処理するとき、痛風発作が出るのです。

また、高尿酸血症は以下のことが原因で引き起こされます。

  1. 暴飲暴食
  2. 加齢
  3. 高カロリー摂取
  4. 肥満
  5. 運動不足
  6. 利尿剤の服薬

1から5は、日常生活で気を付けられる部分なので、偏った生活習慣を送らないようにしましょう。

関節痛の原因が病気の可能性も

関節痛は、関節の炎症や腫れ、変形、感染症が原因で起きることが多いのですが、中には病気が隠れている関節痛もあります。

病気が原因で関節痛が現れるものの代表としては、次の3つです。

  • 急性肝炎
  • 横紋筋融解症
  • インフルエンザ

この3つの病気の詳細と、症状、原因をまとめました。該当する症状がある方は、一度病院を受診してください。

急性肝炎

何らかの原因で肝臓の肝細胞が破壊され、急激に肝機能障害を引き起こすのが急性肝炎です。

基本、急性肝炎は自然治癒する可能性の高い病気といわれています。しかし、まれに重症化することも。

詳しい症状や原因は以下にまとめています。参考にしてみてください。

急性肝炎の症状

急性肝炎の主な症状は以下の通りです。

  • 風邪のような症状(発熱、倦怠感、頭痛)
  • 黄疸
  • 食欲不振
  • 関節痛
  • 発疹
  • 右上部腹痛

急性肝炎の初期症状では、単なる風邪と思いがちですが、皮膚や白目が黄色くなる黄疸(おうだん)が見られる点が特徴です。

重症化すると、肝臓の機能が急激に低下して意識障害に陥る「劇症肝炎」や「急性肝不全」を発症することもあります。

急性肝炎の原因

急性性肝炎の原因は、以下5種類の肝炎ウイルスにより発症します。

  • A型肝炎
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • D型肝炎
  • E型肝炎

急性肝炎で最も多いのはA型肝炎ウイルスで、次がB型肝炎ウイルスです。

急性ウイルス性肝炎は、まだ特定されていない他のウイルスによって発症するケースもあります。

刺青やボディーピアス、注射針の共用などは高リスクで急性肝炎を発症する可能性がありますので注意してください。

横紋筋融解症

横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)とは、筋肉が壊れてしまう病気です。筋肉が壊れてしまうと、筋肉中のタンパク質が血液中に放出されます。

横紋筋融解症が重症化すると腎臓の機能が低下し、死に至るケースも。

以下のような症状、該当する原因があれば速やかに内科を受診しましょう。

横紋筋融解症の症状

横紋筋融解症の主な症状は、以下の通りです。

  • 筋肉痛
  • 手足のしびれ
  • 関節のこわばり
  • 筋力の低下
  • 褐色尿(赤黒い尿)
  • 不整脈
  • 腎不全

横紋筋融解症の初期は、筋肉が破壊されることによって、筋肉に関する症状が顕著に現れます。

病状が悪化すると、タンパク質の一種であるミオグロビンが尿と一緒に排出されるため、コーラのような褐色尿が見られるでしょう。

重症化すると、ミオグロビンが腎臓に負担をかけ、不整脈や腎不全を引き起こします。

横紋筋融解症の原因

横紋筋融解症の主な原因は以下の通りです。

  • ケガ(擦り傷、打撲など)
  • 熱中症
  • てんかん
  • 感染症(インフルエンザ、黄色ブドウ球菌など)
  • 薬の服薬(コレステロール低下薬、抗精神病薬など)
  • 覚せい剤(コカインなど)
  • アルコール

このように、ケガや病気、薬が引き金になり筋肉が破壊され壊死することで発症します。

また、覚せい剤やアルコール依存が原因になる場合もあります。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスが体内で増えて、高熱やつらい関節痛、などの症状が引き起こされるのがインフルエンザです。

最も乾燥する冬に流行しますが、 予防接種を受けたり一度感染したりすると体に抗体ができるので、よほどのことでない限り重症化することはありません。

ただし、重症化してしまうと「インフルエンザ脳症」にかかり、後遺症が残ったり亡くなったりするケースもあります。

インフルエンザの症状

インフルエンザの症状は以下の通りです。

  • のどの痛み
  • 鼻づまり
  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 発熱

一見風邪のような症状にも思えますが、のどの痛みや鼻づまりは関節痛や発熱した後に起こります。

また、インフルエンザは、熱の上がり方が急激だったり、強い関節痛や筋肉痛を引き起こしたりするのが特徴です。

インフルエンザの原因

インフルエンザは、A、B、C型3種類のインフルエンザウイルスが原因で発症します。季節ごとにどのウイルスが流行するかが変化する点も特徴です。

ウイルスに感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は1~5日です。

インフルエンザは、感染者のくしゃみや咳などに含まれる、ウイルス飛沫を口、鼻から吸い込むことで飛沫感染します。

また、飛沫から水分が蒸発し、浮遊するウイルスを吸い込み感染する空気感染、ウイルスのついた手指やものに触れて感染する接触感染もあります。

整骨院で治療できる疾患

家事や育児、仕事をするときに関節が痛むと、やはりつらく感じてしまうものです。かといって、病院で治療しても、痛みを和らげる対症療法の場合も少なくありません。

「薬を飲まないと痛みがとれない?」「関節の痛みから解放されたい」「病院以外で治療できないのか?」と気になるのではないでしょうか。

実は、最初に紹介した6つの疾患は整骨院で治療が可能です。

  • 膝靭帯・半月板損傷
  • 腱鞘炎
  • 関節リウマチ
  • 変形性関節症
  • 感染症関節炎
  • 痛風

整骨院では、国家資格である柔道整復師鍼灸師による根元にある痛みを直す治療が受けられます。

鍼灸や手技等の施術で、痛みの原因を分析してくれるため、早期の症状軽減が可能です。

関節痛の原因はさまざま、整骨院で治療できる疾患もあり!

関節痛の原因はさまざまです。ケガや骨の変形、感染症だったり、病気が原因だったりします。たかが関節痛だと放置せず、違和感があれば、まずは病院を受診しましょう。

病気が原因の場合、適切な治療を受けずに放置してしまうと大変なことになりかねません。

診断を受けたうえで、「治療を受けているのに症状が変わらない」、「薬の服用をやめたい」と考えている方は、整骨院で治療できる疾患もあります。

痛みの元にアプローチをかける施術で、症状軽減の効果に期待できるでしょう。辛い関節痛から解放されたい方は、整骨院での治療がおすすめですよ。

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