その肩こり、内臓の不調が原因かも!?内臓からくる肩こりの症状

肩こり内臓

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「肩がこっているなぁ」と悩んでいるとき、すぐにその原因が思い浮かびますか?

在宅勤務でずっと座りっぱなしだった。

家や会社の整理をしていて、物をあげたり下ろしたりしていた。

こんな動作が思い当たるようであれば、その肩こりは首、肩、背中の筋肉の問題であることが多いです。

ただ、これといって身体の動きや筋肉の疲れに思い当たる節がないときは、その肩こり、内臓の不調が原因かもしれません。

「え、肩こりと内臓が関係しているの?」

こう思われる方も多いかと思いますが、実は肩こりと内臓には密接な関係があるんです

今回の記事では、内臓の不調が肩こりを引き起こすメカニズム、肩こりとして放置していけない症状など、内臓が原因となる肩こりについて少し詳しく見ていきましょう。

目次

肩こりとは

肩こりとは、肩およびその周辺の首や背中の筋肉が固くなり、不快感や違和感、痛みを感じる症状のことです。

肩こりの自覚症状、感じる部位や感じ方は人によってさまざまです。

一般的には、首筋や首の付け根から始まり、肩から肩甲骨と背中にかけて、緊張により張って固くなったり、だるさや重さを感じるといった方が多いでしょう。

そして、症状がひどくなると、動くだけで電気が走るように痛んだり、頭痛や吐き気を伴ったりします。

肩こりの原因

肩こりの主な原因は筋肉の緊張と、それによって引き起こされる血行不良です。

重い頭と腕を支える肩周辺の筋肉は、正しい使い方をしないとすぐに疲労が蓄積されていきます。

また、筋肉が凝り固まることで新鮮な血液が流れなくなると、老廃物や疲労物質が体内に滞り、こりを引き起こします。

ただ、肩こりの原因は、肩(およびその周辺の部位)が関係しているものと、そうでないものもあります。

ここでは、肩こりを引き起こす原因をいくつか具体的に見ていきましょう。

姿勢の崩れ

肩こりの原因となる筋肉の緊張は、特定の部位の筋肉に負荷がかかることから生じます。

特にパソコンやスマホの長時間の使用により、顎が首より前に出る姿勢や猫背、巻き肩などは要注意。

同じ姿勢が癖になることで、首、肩、背中の筋肉がこる原因となります。

運動不足

肩こりは、筋肉が緊張して固まることで血行が悪くなり、血液や老廃物がスムーズに流れないことから発生します。

血液を流すポンプの働きをするのが筋肉。運動不足によって筋肉量が低下すると、当然のことながらポンプの働きが弱くなり、肩こりを引き起こしたり、悪化させたりします。

眼精疲労

現代の生活習慣では、パソコンやスマホ、テレビなど、常に何かを見ている時間が多いです。

このような画面を凝視することによる目の使い過ぎは、首や肩の筋肉を緊張させます。

また、光を見続け瞬きが減ることによって起こるドライアイや、近視、乱視、老眼による視力調節障害は、視神経を疲労させ、首や肩のこりを誘発します。

ストレス

ストレスによる肩こりには、自律神経が大きくかかわってきます。

自律神経は交感神経と副交感神経からできていて、血行などの代謝や体温のコントロールをしています。

精神的なストレスや冷房による冷えなどで自律神経の調節機能が乱れると、血行が悪くなり身体がガチガチになってしまうのです。

内臓の不調

内臓の働きも、自律神経によって調節されています。

内臓機能の調子が悪くなることで、自律神経が乱れ、それによって血液の循環が滞り、疲労や老廃物が体内に蓄積される。

それにより、内臓とは離れた場所である肩などに、こりという症状で不調が現れることもあります。

肩こりの症状を感じたときは、その原因が筋肉の問題なのか、血行の問題なのか、それとも自律神経や内臓などの問題なのか、自分の日常生活や肩こり以外の不調の有無を振り返ることが大事です。

内臓の不調が原因の肩こりの特徴

ここ最近、「腸活」がメディアでも盛んに取り上げられ、内臓の不調が全身の健康に影響を及ぼすことが注目されています。

ただ、筋肉の緊張が原因の肩こりと、内臓の不調が原因の肩こりはどうやって区別したらいいのでしょうか。

筋肉の緊張による肩こりの特徴

筋肉の緊張による肩こりは、肩を自分で動かしたり、人に動かされたりしたときに痛みが増しやすいのが特徴です。

緊張した筋肉をほぐしたり、血行を促進したりすることで痛みが和らぐことが多いので、マッサージやストレッチ、入浴などで症状が改善するようであれば、まずは筋肉の緊張が原因の肩こりと考えていいでしょう。

内臓の不調が原因の肩こりの特徴

内臓の不調が原因の肩こりの場合、肩こりの症状があるものの、動かそうが安静にしようが痛みや症状の程度は変わりません。

つまり、仕事や家事などで動いていても、ゆっくり横になっていても、同じような肩こりの症状が続くということです。

また、マッサージやストレッチ、入浴などで症状が改善しないというときは、内臓の不調が原因の肩こりを疑ってみる必要があります。

肩こり以外の症状、たとえば吐き気や冷や汗、不眠などの症状がある場合は、自律神経のバランスが崩れていたり、内臓の病気を抱えていたりする可能性があります。

内臓ごとの肩こり、痛み

人体には「内臓体性反射」という働きがあります。

これは、内臓の働きと体の働きが自律神経系によって繋がっているために生じるもの。

内臓の不調や内臓疾患があるとき、それに関係する皮膚や筋肉がこわばってくる現象のことを表します。

「この臓器が疲れていますよ」というサインが身体の他の部分に出てくる、と考えればわかりやすいでしょう。

ここでは、内臓ごとの肩こりとの相関関係を簡単に見ていきましょう。

内臓の種類対応して痛みが出る体の部位
右側の肩と背中(肩甲骨の間)
背中の上部(肩甲骨の上のあたり)
心臓左側の肩や背中
肝臓右のみぞおちやその裏にある背骨付近

この相関関係はあくまでも目安ですが、筋肉の緊張による肩こりではない場合、上のような相関関係によって肩こりが起きている可能性があります。

急激に痛みが発生した場合や痛みが続く場合、自己判断は厳禁です。

セルフケアで対処せずに、症状に応じた医療機関を受診してください。

内臓の不調が原因の肩こりの治療法は?

内臓の不調が原因と考えられる肩こりは、どのように治療したらいいのでしょうか。

どこで治療したらいいかは、痛みが出た状況と痛みの強さ、または他の症状があるかによって変わってきます。

整骨院

動作によって痛みがあまり変わらない肩こり、長く続く疼くような肩こりの場合、内臓の疲れが蓄積されていることが原因で生じているケースがあります。

このような場合は、肩だけではなく、お腹周り全体の血行の流れを良くすることで改善に向かう可能性があります。

整骨院では、肩を含めた筋肉や骨の状態の確認から、内臓のある腹腔へのアプローチ、また、設備によっては鍼灸治療や温熱治療などを受けることができます。

緊急性がなく、どこで治療したらいいか分からないという時は、まずは整骨院に相談してみるのがおすすめです。

なお、整骨院は国家資格を持った施術師がいる準医療機関です。

問診や施術の結果、整骨院以外での治療が必要な場合は、最寄りの提携医療機関と連携をとってくれるところもあります。

内科など専門の医療機関

痛みが急激に発生してすぐに治まる場合や、肩こり以外に息苦しさ、胸の痛み、吐き気や食欲低下など、他の顕著な症状がある場合は、整骨院では対応できません。

この場合、ただの内臓の疲れや不調ではなく、胃や肺、心臓、肝臓など、内臓の病気が疑われるケースがあります。

場合によっては命に関わる恐れもあるため、症状と場所に応じて、早急に内科、呼吸器科、循環器科、消化器科などを受診しましょう。

肩こりの原因は内臓の不調も考慮に入れて適切な治療を!

肩こりは筋肉の疲労や緊張が原因のときもありますが、内臓の不調からも肩こりが起こることがあります

この記事では、肩こりと内臓の不調の関係を理解するために、以下の内容をご案内しました。

  • 肩こりとは
  • 肩こりの原因
  • 内臓の不調が原因の肩こりの特徴
  • 内臓の不調が原因の肩こりの治療法は?

筋肉と内臓は互いに影響し合っており、一方に疲れが溜まると別の場所にも不調が表れることがあります。

肩こりの痛みが長引きセルフケアでも改善しない場合や、肩こり以外にも心配な症状があるときには、複合的な原因が潜んでいることも考慮して、一度きちんと診察を受けてみる必要があるでしょう。

病院で検査を受けたあと「特に異常はない」と言われた場合や、「自律神経失調症や不定愁訴による内臓の疲れ」だと言われた場合、整骨院でのアプローチで改善が見込めるケースもあります。

あなたに必要な検査や治療、施術を選び、つらい肩こりの改善を目指してくださいね。

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