整形外科と整骨院の併用は可能！併用する際の注意点

2021年11月27日

「交通事故でむち打ちになってしまい、辛い症状が続いている。」

「整形外科に通院しているけど、仕事が忙しくなり通うのが難しくなってきた。」

このような悩みがある場合は、交通事故のむち打ちなどの専門的な施術が得意な整骨院に通院するのがおすすめです。

しかし、整骨院に行く際に「整形外科と整骨院は併用しても大丈夫なの？」と気になりますよね。

基本的には、整形外科と整骨院の併用は可能ですが、併用する際の注意点がいくつかあります。

本記事では、交通事故後の治療で整骨院を検討している方のために、下記をまとめました。

整形外科と整骨院の併用は可能なの？

交通事故にあった際の治療・施術は、整形外科と整骨院の併用が可能です。

ただし、同じ負傷を治療・改善するために整形外科と整骨院へ同時に通院してしまうと、整形外科で支払った分の治療費しか保険適用になりません。

また、交通事故で被害者になった場合は、基本的に加害者の保険会社から治療費が払われます。

しかし、整形外科と整骨院に同時に通院した場合や、最初から整骨院に行ってしまった場合は、治療費の負担をしてもらえないケースがあります。

併用する場合は、最初に整形外科に行き、MRIなどの精密な検査を受けた後に、医師に相談して整骨院に通う流れがベストです。

整骨院に行く前に、整形外科での診察が必要な理由は、保険適用や医療費の負担をしてもらうためだけではなく、治療や施術内容が大きく異なるという理由もあります。

以下が整形外科と整骨院の大まかな違いです。

	対応者	できること
整形外科	医師	・詳細な検査（レントゲン・CT・MRIなど）・薬の処方（湿布など）・診断書の発行　※交通事故後に必要な書類
整骨院	柔道整復師（国家資格）	・直接触って原因や施術法を考える・交通事故での後遺症や見えない痛みに特化した施術（むち打ち用の施術、日常生活指導など）・保険会社とのやりとりサポート

整形外科は、医師によるレントゲンやCT、薬の処方などの医療行為ができます。

また、交通事故にあった場合に必要な診断書の発行も医師にしかできません。

交通事故にあった場合は、大きな外傷がない場合でもすぐに整形外科に行って診察をしてもらうようにしましょう。

その後、医師に相談して整骨院の通院を検討する流れとなります。

整骨院は、土日祝日や遅い時間の営業をしているため病院に比べて通いやすいことと、交通事故によるむち打ち施術などのスペシャリストがいるのがメリットです。

交通事故で多くあるの症状の1つがむち打ちです。

むち打ちは、筋肉や首の骨、靭帯などのが損傷する症状のため、レントゲンやMRIでは見れない可能性があります。

そのため、整形外科に通院してもなかなか改善がしない、原因がわかりづらい場合も。

そんな時は、国家資格の柔道整復師が施術を行う整骨院で検査をしてもらうのがおすすめです。

整骨院では、直接触って靭帯や筋肉、骨を確認する手技が基本なので、整形外科とは違った視点で痛みの原因を探すことができます。