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後頭神経痛とは?原因や治療法も解説
「頭の後ろが痛い」「首を動かすと痛みが起こる」
このようなお悩みを抱えているときは、なぜ後頭神経痛が起こっているのか気になりますよね。
長期間にわたって頭の痛みが続いている場合、早く後頭神経痛を治したいと思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事では気になる方に向けて、後頭神経痛の原因や治療法について解説しました!
後頭神経痛とは?
後頭神経痛は頭皮の全身に情報を伝える「末端神経」に、何らかの傷害が起きて傷む神経痛のひとつです。
後頭にある末端神経には、以下の3種類があります。
- 大後頭神経(だいこうとうしんけい):後頭部から頭の上
- 小後頭神経(しょうこうとうしんけい):頭の横部分
- 大耳介神経(だいじかいしんけい):耳の後ろ
上記の後頭にある末端神経はすべて頭を支える首の筋肉の間から、皮膚の表面に向かって存在しています。
いずれかの神経がダメージを受けることで、後頭神経痛が起こるのです。
後頭部神経痛は、ほとんどが1週間程度で自然に治ることが多いです。
後頭部神経痛が長く続いたり、何度も起こったりする場合は、速やかに脳神経内科や内科などの病院を受診しましょう。
後頭神経痛の症状
後頭神経痛の症状は、首や後頭部に痛みが起こることがほとんど。
特に、後頭神経痛は雨の日や、雨が降る前の日に痛みが生じやすいと言われています。
ほかにも後頭神経痛は、次のような症状が起こることが特徴です。
- 首から後頭部にかけてちくちく、キリキリ、ズキズキとした激痛が走る
- 首から後頭部にかけて電気が走るような痛みが起こる
- 首を動かすと首や後頭部に痛みが起こる
- ヘアブラシで髪をとかしたり、枕に頭が触れただけで傷む
通常、後頭神経痛の痛みは身体の片側のみに起きます。
左右どちらも痛むのであれば、違う病気を疑ったほうが良いでしょう。
後頭神経痛に加えて、吐き気やめまいなどが併発しているときは、偏頭痛や緊張型頭痛の可能性があります。
後頭神経痛になると痛みの症状が3日~1週間程度は続きます。後頭神経痛の痛みを放置していても自然に治ることがほとんど。
あまりにも長く続いたり、何度も起こったりする場合は脳神経内科や内科など病院で診てもらうことをおすすめします。
後頭神経痛の原因
後頭神経痛の原因は、姿勢の悪さによる首の筋肉による圧迫です。姿勢が悪いと後頭部にある神経、大後頭神経・小後頭神経・大耳介神経のどれかに異常が起こるためです。
いずれも頭を支える首の筋肉から出ているので、どうしても頭の後ろに神経痛が起こりやすくなります。
ほかの後頭神経痛が起こる要因として、以下のようなことも考えられます。
- 首・肩の凝り
- 精神的ストレス
- 気候の変化
- 帯状疱疹(小さな水ぶくれ)のウイルス
次の項目で、それぞれの原因についてまとめました。
首・肩の凝り
後頭神経痛を起こしやすい人の特徴として、肩や首の凝りがひどいことがあります。
肩や首が起こる要因として長い間、前かがみの姿勢をつづける生活習慣が考えられるのです。
常に猫背の状態になっていると、ストレートネック(スマホ首)も起こり得ます。
また年を取ることによって、首の骨「頸椎」が変形してくることがあります。
このようなストレートネックや加齢で頸椎が変形すると、後頭部神経痛になることもあります。
後頭神経痛の原因に当てはまる方は、病院の受診をおすすめします。
病院で異常がない首・肩の凝りを解消させたいときは、整骨院に行ってみましょう。
精神的ストレス
精神的ストレスがある人も、後頭神経痛を起こしやすくなります。精神的ストレスで後頭神経痛が起こる詳しい理由は分かっていません。
一般的に精神的ストレスで起こる後頭神経痛は、後頭部にある神経に影響が出てくると考えられています。何らかの理由でストレスが溜まると、大後頭神経・小後頭神経・大耳介神経に刺激が加えられると言われています。
精神的ストレスが原因の後頭神経痛における解消法としては、日ごろからストレス発散方法を見つけておくことが大切です。
後頭神経痛の治療をしたい方は、病院を受診するのがおすすめです。病院で検査をしても異常がないのに後頭部の痛みが続いている場合は、整骨院に行ってみるのも良いでしょう。
気候の変化
気候の変化が原因で後頭神経痛になる人も多くいます。気候の変化で後頭神経痛が起こる仕組みとしては、耳の奥にある「内耳」のセンサーが異常反応をすることで起こるものです。
内耳のバランスが崩れたことが脳に伝わると、自律神経が乱れます。それによって、後頭神経痛が起こるのです。
内耳が敏感な人ほど後頭神経痛が起こりやすいので気を付けましょう。
後頭神経痛の原因に当てはまる場合は、病院を受診してみるのがおすすめです。病院でも異常が見つからないのに痛みが持続している場合は、整骨院を受診してみるのも良いでしょう。
帯状疱疹(小さな水ぶくれ)のウイルス
帯状疱疹(小さな水ぶくれ)のウイルスは、後頭部神経痛と勘違いされやすい疾患です。水ぶくれになる前に、神経痛が出ることがあるためです。
通常、帯状疱疹は身体の片側だけに現れます。頭皮に水ぶくれが起こると見えにくいことで、後頭部神経痛と間違えられやすいと言われています。
体の片側だけに小さな水ぶくれができたら、帯状疱疹の可能性を考えてみてくださいね。いずれにしても、まずは病院で診てもらうのが良いでしょう。
病院で診てもらっても問題がないのに痛みが続いているときは、整骨院に行くのもおすすめです!
後頭神経痛の治療
後頭神経痛の治療をしたい場合は、脳神経外科・内科へ受診をしましょう!
後頭神経痛が発症したときは、安易にマッサージはしないように注意してください。
ほとんどの頭痛はマッサージをすれば改善することが多いですが、後頭神経痛だけは刺激を避けることが大切です。
後頭神経痛になっている場合は、マッサージをすると悪化して痛みが数ヵ月に渡って続くこともあります。後頭神経痛の治療は以下の方法があります。
- 薬による治療
- 整骨院
次の項目で、後頭神経痛の薬について詳しく解説しました。
薬による治療
後頭神経痛で処方されることが多い薬には、以下のようなものがあります。
効果 | 副作用 | 商品名 | |
---|---|---|---|
ビタミンB12 | 神経の修復 | ほとんどない | メチコバール |
NSAIDs | 痛み止め | 胃痛・胸やけなど | ロキソニン、バファリンなど |
アセトアミノフェン | 痛み止め | 肝機能低下によるけん怠感 | カロナール、コカールなど |
プレガバリン | 神経痛に効果的な痛み止め | 眠気・めまいなど | リリカ |
三環系抗うつ薬 | 頭痛を抑える効果もある | 眠気・めまいなど | トリプタノール |
カルバマゼピン | 神経痛を抑える※抗てんかん薬に使用されることが多い | 眠気・ふらつきなど | テグレトール |
後頭神経痛の治療薬については向き不向きがあるので、詳しくは病院で尋ねてみてくださいね。
整骨院
後頭神経痛の原因が首の骨の異常(関節リウマチや変形性頸椎症)の場合は、整骨院での治療がおすすめです。
自分でマッサージをすると、後頭部の痛みがひどくなる可能性があります。そのため、後頭神経痛の痛みを緩和させたい場合は整骨院でプロに施術をしてもらいましょう。
整骨院は国家資格の柔道整復師を持った人が、適切な処置をしてくれます。後頭神経痛で首に違和感を感じているときは、整骨院を受診してみると良いのかもしれません。
後頭神経痛の治療は病院へ!
後頭神経痛を緩和させたいなら、まずは病院を受診しましょう。
病院では自分に合った薬を処方してくれるため、効果的に痛みが抑えられますよ。
ただし、病院に行く前に自分でマッサージをすると、悪化する可能性があるので注意してくださいね。
後頭神経痛の原因を明らかにし、適切な治療を受けることで早期改善を目指しましょう。