本記事にはプロモーションが含まれている場合があります
慢性的な肩こりは漢方で体質から改善!
「病院に行っても、ずっと肩こりが治らない……」
このような悩みを抱えているとき、慢性的な肩こりが漢方で治療できるのか気になりますよね。
数年に渡る肩こりを根本的に治したいと、お考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
慢性的な肩こりは、漢方で全身のバランスを体質から整えることで改善に向かう、と考えられています。
そこで本記事では漢方での肩こりの原因や治療法、効果のある漢方薬について詳しくまとめました。
漢方での肩こりの原因
漢方における肩こりの原因は、「全身の血行が悪いこと」だと考えられています。そして、血の巡りが悪くなっていることを、漢方では「瘀血(おけつ)」と呼びます。
「ちょっと難しい」と感じる方もいるかもしれませんが、詳しく解説していきますね。
人間の筋肉は腕の重量に対して、小さくできています。これは、四足歩行だったときの名残とも言われています。
しかし、その少ない筋肉で重い腕を支えているため、血流が滞りやすくなって肩こりが起こりやすいのです。
具体的には、以下のような原因があります。
- 痰湿(たんしつ)…水分代謝が悪いこと
- 瘀血(おけつ)…血の滞りが悪いこと
- 気滞(きたい)…気の滞りが良くないこと
これは、漢方医学における「水」「血」「気」という考え方に基づくもの。
漢方では、この3つの水・血・気をバランス良くすることで、肩こりを改善していきます。
以下では、これらの原因についてさらに詳しくまとめていきます。
痰湿(たんしつ)
水分代謝が悪い「痰湿(たんしつ)」による肩こりの原因は、胃腸が弱いことや、筋肉量が少ないことが原因です。飲酒をしたり、脂っこい食事ばかりだったりすると水分を取りすぎてしまいます。
痰湿(たんしつ)は、「人に触ってもらうとそんなに肩は硬くないのに、本人は肩こりを感じている」ということが多いです。このタイプの人によくある特徴としては、曇りや雨の日の肩が重だるくなることです。
水分代謝を良くするには、水分を取りすぎないことや、ラーメンなどの塩分の高い食事を避けることが大切ですよ。
瘀血(おけつ)
血の巡りが悪い「瘀血(おけつ)」による肩こりの原因は、身体が冷えることです。気温の低いところに長時間いる、などの行動は避けるようにしてください。
身体の冷える生活習慣を続けることで、後頭部から背中にかけて肩こりが起こりやすくなります。
石が乗っているような重い感覚があれば、血の巡りが悪い「瘀血(おけつ)」が原因と言えるでしょう。瘀血(おけつ)は、入浴で全身を温めることによって改善します。
血行不良を改善するには、冷房の効きすぎた部屋に長時間いることや、薄着、冷たいものの取りすぎは避けるようにしましょう。
気滞(きたい)
気の巡りが悪い「気滞(きたい)」による肩こりの原因は、ストレスや疲れで、自律神経が乱れることです。その結果、血流の流れも悪化して、肩の筋肉に栄養が回らなくなります。
気が滞っている人の特徴は、少しのことでイライラしやすかったり、気分が沈みやすかったり、情緒が不安定なことです。
気滞(きたい)を改善するには、ストレスをなくして食生活の乱れや、生活習慣を整えることが大切です。
漢方による肩こりの治療法
漢方で肩こりの改善を目指す場合は、根本原因から取り除く治療をします。慢性的な肩こりには、全身のバランスを修正して体質改善を行うのが効果的です。
また、自己治癒力を高めるのが、漢方による肩こりの治療方法です。西洋医学のように患部の症状だけを抑えることはしません。
根本的に肩こり改善・緩和をしたい方は、効果が期待できる漢方薬を使いながら、整骨院の治療を併用するのがおすすめです。
漢方薬による肩こりの治療を高める方法
さらに、漢方薬による肩こりの治療を高めるには、腕の重さから解放させる時間を増やすことが最適です。仕事の休憩中などに、意識して行うことが大切です。
以下のような方法で、肩こりにおいて漢方薬の治療効果が高まります。
- 温める
- セルフマッサージをする
- 正しい姿勢を保つ
- 日々の生活習慣から整える
以下で、詳しい方法をまとめています。
温める
慢性的な肩こりは、身体を温めることが大切。血の巡りがスムーズになるため、改善に向かいやすくなります。漢方では背中の上部分に、身体を元気にする「気」があると考えられています。
そのため、肩こり解消には首や背中の上部分を温めることが大切だというわけです。
首の後ろに熱めのシャワーを当てたり、湯船に浸かったり、身体を温める食材を摂取したり芯から温めることが効果的です。
身体を温める食材の特徴は、「土の下で育っているもの」「暖色系」「発酵している」の3つ。
代表的な食材として、あずき、黒砂糖、プルーン、クランベリー、うなぎ、鮭、さば、甘酒などがあります。
一方、コーヒー、緑茶、抹茶などは身体が温まりそうですが、発酵していないので身体を冷やす食材です。
セルフマッサージをする
セルフマッサージをすることによって、ストレッチでは伸ばしきれない筋膜・筋肉を生き返らせて、本来の動きを取り戻す作用が期待できます。
セルフマッサージには以下のようなものがあります。
- 腕を回す
- 脇の下にある筋肉をほぐす
- 肩甲骨をもむ
硬かったり、痛みを感じたりする部分は老廃物が溜まっているサインです。違和感のある部分は入念にほぐすように心がけましょう。
ただし、痛みが強い場合は揉みかえしと言って、セルフマッサージをする前より肩こりが酷くなる可能性があります。そういった場合は無理に行わないようにしてください。
また、気分が悪くなるなど不快な症状が現れたら、すぐに中止するようにしましょう。
マッサージが必要な場合は整骨院など、プロに頼むのが最適です。
正しい姿勢を保つ
正しい姿勢を保つには、骨の位置から整えることが大切です。
長時間のデスクワークなどで前傾姿勢を続けてしまうと、首周りの筋肉に負担がかかって肩こりが起こりやすくなるので、定期的に正しい姿勢に戻すことを意識しましょう。
肩こりが起こる部分は筋肉ですが、その前に骨の位置が間違っていると、必然的に筋肉へと負担がかかるようになってしまいます。
以下で、正しい姿勢に戻る手順をご紹介します。
- 肩甲骨と肩甲骨の間を広くする
- 鎖骨の向きを一直線に整える
- 肩甲骨の角度を下げる
ポイントは、骨と骨の間を広げるような意識をもって行うことです。骨の間隔が狭くなると、筋肉が縮みます。
寒いときに腕や首をすくめる動作を続けていると、肩が凝ることはありませんか?
逆に、暖かい部屋にいるとホッとして身体もゆるみますよね。
このようなイメージを持ちながら行うと、肩こり解消につながるのでおすすめです。
日々の生活習慣から整える
肩こりなど多くの体調不良は、ちょっとした生活習慣を変えることで改善に向かいます。
漢方薬には血の巡りを良くする作用があります。しかし、食生活が悪かったりストレスが溜まったりしていると、一時的な解決にしかなりません。
適度な運動や早寝早起き、それからストレス発散など、自分のできることから始めるのがおすすめです。
肩こりに効果のある漢方薬は?
肩こりに効果のある漢方薬には、大きく分けて「水の巡りを良くする」「気血を巡らせる」「寒気を汗と共に外へ飛ばす」という3つの作用があります。
以下のように、症状によって効果的な漢方薬が変わってきます。
漢方 | 働き | 効能 |
二述湯(にじゅつとう) | 腕や肩の痛みを和らげる | 五十肩 |
薏苡仁湯(よくいにんとう) | 体にたまった水分をさばく。関節痛や筋肉痛の痛みを取る作用がある | 関節リウマチ、筋肉痛を伴う肩こり |
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう) | 身体の水分循環を良くして、疲れや痛みを和らげる | 肥満症、多汗症、むくみ、関節炎 |
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) | のぼせや足の冷えを和らげる | 下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷え |
冠元顆粒(かんげんかりゅう) | 中年以降の高血圧を改善する | 下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷え |
加味逍遥散(かみしょうようさん) | 血液循環を良くして体をあたためる一方、のぼせなど上半身の熱を冷ます | 冷えのぼせ、生理不順、更年期障害 |
葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう) | 発熱作用があり、体の熱や腫れ、痛みを発散して治す | 肩こり、筋肉痛、神経痛、上半身の関節リウマチ、頭痛 |
自分の根本原因に当てはまる漢方薬を服用することで、肩こりも改善に向かうでしょう。
注意点として「葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)」は、長期間使用すると、胃腸に負担をかける可能性があります。
完全に治すには漢方薬だけでなく、生活習慣を整えるなど根本的な改善が必要になってきます。しかし、自分ひとりでは分からないこともありますよね。
肩こりを治したい場合は、内服薬や漢方薬局で処方してもらいながら、専門家である整骨院で治療を受けるのがおすすめです。
慢性的な肩こりは漢方薬局や整骨院へ
慢性的な肩こりを治すには、体質から改善することが大切です。
それと併行して、普段の生活習慣を整えることにも力を入れましょう!
自分に合った漢方の服用や、整骨院でプロにマッサージしてもらうことで、肩こりに対して根本的なアプローチが可能です。
慢性的な肩こりに悩んでいるなら、漢方薬局や整骨院を利用して、辛い症状をスッキリ解消させていきませんか?