本記事にはプロモーションが含まれている場合があります
膝裏のリンパが痛い時の原因・対処法
「膝から下がむくんでいて気になる」
「膝の裏がふくらんでいるけど何が原因なの?」
このような症状に不安になっている方はいませんか?膝の裏側の腫れや痛み、膝から下のむくみは「リンパのつまり」が原因かもしれません。
今回は、膝裏のリンパの詰まりに関して、原因や具体的な対処法を解説します。
膝裏のリンパが詰まる原因
膝裏にはリンパの流れる管(リンパ管)の太くなっている部分があります。
このような部分を「リンパ節」と呼び、膝裏のリンパ節は「膝窩リンパ節(しっかリンパせつ)」と言います。
リンパ管を流れるリンパは体内の老廃物や細菌を運ぶ下水道のような役割を果たしています。そしてリンパ節はリンパ管を通ってきた異物を取り除くための部分です。
リンパそのものの流れが悪くなると、リンパ節でリンパ液がうまく循環しなくなってしまい、リンパ節が詰まってしまうような状態を引き起こします。
リンパの流れが悪くなる原因としては以下のようなものが挙げられます。
- 運動不足
- 肥満
- 偏った食生活
- 長時間同じ姿勢を続ける など
運動不足や肥満、長い時間同じ姿勢を続けることに共通して言えることは、「筋肉の働きが低下する」ことです。
リンパ管は筋肉に挟まれながら、体を巡っています。そのため、身体の曲げ伸ばし、しゃがんだり、伸ばしたり、押してみたり筋肉をほぐすことでリンパ管を刺激してリンパの流れを促します。
筋肉の働きが低下すると、リンパ管への刺激が少なくなり、リンパの流れを悪くしてしまうのです。
また、肥満は脂肪が邪魔して筋肉が働きにくくなるのに加えて、リンパ菅を狭くしてしまいリンパの流れを妨げます。
偏った食生活は、肥満に繋がるのはもちろんのこと、老廃物を増やしリンパ節の働きを妨げてしまうためリンパ節が詰まる原因となるのです。
膝裏のリンパが詰まっている時の3つの対策
膝裏のリンパが詰まっている場合は、先ほど説明したリンパの流れが悪くなる原因を考慮した対応が必要です。
そこで、具体的な方法を3つ紹介します。
1適度な運動
筋肉を動かし血液やリンパの流れを促すことを「筋ポンプ作用」と呼びます。筋ポンプ作用を働かせるためには、筋肉を適度に動かす運動が必要です。
おすすめは膝や足首の屈伸運動です。特につま先を上げ下げする足首の運動は、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉を刺激して、血液やリンパ液の循環を促すのでおすすめです。
「テレビを見ながら」「トイレで座りながら」など、「ながら運動」でこまめに行うようにしましょう。
筋肉痛になるほど、きつい運動をすると疲労が蓄積してしまうため、無理な運動は控えるようにしましょう。
2マッサージ
リンパの流れを良くするためのマッサージを行いましょう。
膝裏やふくらはぎを軽くさする、推すなどの程度から始めて、徐々にほぐすようにしていきましょう。
押すなどして圧迫した場合に、痛みや違和感を感じる場合はリンパの流れが悪いだけではなく、他の病気が潜んでいる可能性があるので無理に行わないで中止しましょう。
専門家によるマッサージではなく、自分で行う場合は、あくまで気持ちいい程度の加減で行うことが大切です。
3生活の工夫
リンパの流れを妨げる肥満を予防・改善するために、バランスの良い食事や運動の継続といった規則正しい生活習慣をすることは重要です。
また、生活の中で膝を圧迫したり、足を下ろし続けたりといった長時間椅子に座ることは膝窩リンパ節への負担の原因になります。
適度に休憩して歩いたり、しゃがんでみたり、伸ばしてみたり、運動やマッサージをしたりしましょう。
自宅などでリラックスできるときは、足の下に布団を引くなどして足全体を少し高く上げるようにしましょう。
そうすることで、足が心臓より高く位置することになり、リンパの流れを体の方に戻す効果があります。
膝裏が腫れている場合に注意したいポイント
膝の裏が腫れている場合に、リンパ節のむくみだけではなく、他の病気が潜んでいる可能性もあります。
以下のポイントを参照にして、気になる場合は自己判断で治療したり、放置したりせずに整形外科や循環器内科などを受診しましょう。
全身にむくみがある
全身にむくみがある場合は、心臓や腎臓など内科系の疾患によるむくみの可能性があります。
膝裏のむくみに気づいた場合には、他の部位にもむくみがないかどうかをチェックしましょう。
膝周辺に痛みや熱がある
膝裏のむくみだけでなく、痛みや熱がある場合は、膝関節の炎症や怪我などの可能性があります。また、リンパ節に細菌が入って感染症を起こしてしまうこともあります。
このような症状の場合は、早めの医療機関で適切な治療を受けることが大切ですので注意しましょう。
だんだん浮腫がひどくなる
このような場合も病気が潜んでいる可能性があるので気をつけましょう。
膝裏にリンパ以外のものが詰まっている可能性として、「ベイカー嚢腫(のうしゅ)」という病気の場合があります。
ベイカー嚢腫は膝裏にある袋状の部分が肥大してしまう病気で、50歳以降の女性に多く見られます。
また、膝の変形が進んでいくことで、膝の関節に炎症が生じて関節に水が溜まってしまうことがあります。
いずれにせよ、専門家による適切な治療が必要です。
膝裏のリンパの詰まりは規則正しい生活で改善しよう
膝裏のリンパの詰まりは運動やマッサージの継続、正しい食事による肥満の予防などの対策があります。
何よりも継続が大切です。できることから始めて無理ないペースで続けましょう。
また、膝裏のむくみがリンパ以外の可能性もありますので、気になる場合は早めの受診がおすすめです。特に痛みや熱など他の症状がみられる場合は、放置しないように注意しましょう。