本記事にはプロモーションが含まれている場合があります
前距腓靭帯損傷(足関節捻挫)の応急処置・診断・治療内容まとめ
「スポーツで足首を痛めてしまった」
「足首の捻挫が癖になってしまっている」
このような悩みがある方は、前距腓靭帯損傷(ぜんきょひじんたいそんしょう)の可能性があります。
前距腓靭帯損傷とは、足首の外側にある靭帯を損傷してしまっている状態で、スポーツをしているときに多く見られます。
痛みが強くないからと自己判断をして放置するとさらに悪化してしまったり、捻挫が癖になってしまったりすることも。
本記事では、前距腓靭帯損傷の症状や原因、治療について解説します。
前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)とは
前距腓靭帯とは、足首のくるぶしの外側部分にある靭帯のことを指します。
足関節の外側の靭帯は大きく分けると以下3つに分類できます。
- 前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)
- 踵腓靭帯(しょうひじんたい)
- 後距腓靭帯(こうきょひじんたい)
この中でも特に靭帯を損傷しやすいのが、前距腓靭帯です。
特にバスケットやサッカー、バレーボールなどのスポーツをしているときに、急性的に損傷することが多い怪我で、くるぶし部分が腫れたり、痛みを感じる場合もあります。
前距腓靭帯損傷(足関節捻挫)の症状
前距腓靭帯損傷とは、足関節捻挫とも呼ばれており、くるぶしの前距腓靭帯を損傷した状態のことを指します。
名前にもあるように、走っている最中に足首をくじいたり、ジャンプをして着地したときに誰かの足を踏んでしまって捻挫してしまったりすることで損傷する事例が多くあります。
一般的な症状としては、患部の痛み、腫れなどです。
また、そこまで痛みがないからといって、アイシングもせずにそのまま運動を続けていると、以下のような悪影響を与えてしまうことも。
- 捻挫が癖になってしまい、捻挫を繰り返す
- 他の関節も損傷してしまい、変形性足関節症になってしまう
このように、自然に治るものではないため、痛みのレベルなどで決めずに早めに治療をすることをおすすめします。
くるぶしを捻挫してしまったと思ったらまずは、運動をやめてアイシングなどを行い、整形外科や整骨院で状態を見てもらうようにしましょう。
症状
前距腓靭帯を損傷してしまったときは以下のような症状が生じます。
- くるぶしの外側や下の部分に痛みを感じる
- くるぶしの外側が腫れる
- くるぶしの外側や周辺を押すと痛みが走る
- 怪我をしてから数日たつと内出血している
このような症状がある場合は、前距腓靭帯を損傷してしまっているため、応急処置をしながら整骨院に行くようにしてくださいね。
重症度の診断
怪我をして最初の診断で整骨院や整形外科に行った場合は、大きく症状のレベルによって3つに分類し、治療方針が決まります。
1度損傷 | 運動をしていると痛みを感じる。散歩やジョギングはできる状態。 |
2度損傷 | 痛みは中等度で、テーピングなどが必要。腫れ、内出血などが起こっており、運動は難しい状態。 |
3度損傷 | 2度損傷よりも腫れや変色などの症状が出ている。前距腓靭帯が完全に損傷しており、歩行が困難な状態。 |
そして、上記のような重症度を診断するために、以下のような診断テストが行われます。
診断方法 | 内容 |
ヒアリング | 具体的に痛む部分のヒアリング、怪我をしたときの状況などを確認します。 |
前方引き出しテスト | アキレス腱などを抑えてくるぶしを前方・後方に動かして、動作や痛みを確認します。 |
内反ストレステスト | 足首が体の内側にどれだけ痛みを感じずに曲げることができるかを確認します。 |
また、整形外科では必要な場合によってはレントゲンやMRI、超音波検査などで骨折の有無を確認することもあります。
このようにいくつかの動作や可動域の確認をして、症状のレベルにあった治療を行います。
専門的な検査が必要なため、整骨院や整形外科での受診を早めにすることが大切です!
前距腓靭帯損傷(足関節捻挫)の原因
前距腓靭帯損傷の原因は、ほとんどがスポーツによる外傷です。
例えば、ジャンプや接触が多いバスケットボールでは、ジャンプした後の着地を他の人の足の上にしてしまって、前距腓靭帯を損傷してしまう場合があります。
また、走っている時間が多いサッカーやテニス、野球などではプレー中に足を踏み外してしまったというケースも。
このような場合、一度の怪我だとしても、靴も履けないくらい大きく腫れてしまったり、変色してしまったりします。
万が一怪我をしてしまったときは放置せずにすぐにアイシングをして、整骨院や整形外科に行ってくださいね。
前距腓靭帯を損傷しやすい人
以下に該当する方は、前距腓靭帯を損傷しやすい傾向にあります。
- バスケットボールやバレーボールなどジャンプする動作が多いスポーツをしている人
- テニスやサッカー、野球など走り回る動作が多いスポーツをしている人
- 以前足首の捻挫(前距腓靭帯損傷)をしたことがある人
このような方は、足の筋肉を鍛えたり、スポーツをする前に準備運動やストレッチをしっかり行ったりすると予防できる可能性があります。
特に寒い時期は体や筋肉が硬くなりやすく、足も動かしづらくなるので、準備運動を丁寧に行うようにしてくださいね。
前距腓靭帯損傷(足関節捻挫)の処置・治療内容
前距腓靭帯を損傷してしまった場合、まずはすぐに運動を辞めて応急処置をすることが大切です。
一般的な応急処置ではRICE処置で痛みや腫れを抑え、状態を見ながら重症度に合わせた治療が行われます。
基本的には手術療法は行わず、マッサージやリハビリなどの手技療法や薬物療法などを取り入れて、回復を目指していきます。
以下でさらに詳しく応急処置や治療について解説をしていきますね。
応急処置
RICE(ライス)処置とは以下4つの処置の頭文字をとったもので、前距腓靭帯損傷以外の怪我でも使われる処置です。
- Rest・・・運動を止めて、安静にする。
- Icing・・・患部をアイシングする。
- Compression・・・テーピングなどで圧迫する。
- Elevation・・・患部を心臓よりに高い位置にあげる。
怪我をした後にどれだけすぐに対応できるかで、その後の患部の状態にも影響します。
また、これらの処置はもちろん整骨院や整形外科でも対応してもらうことができます。
自分で間違った方法で処置をするより、専門家に見てもらった上で、その後の回復までのフォローも一緒にしてもらった方がより安心できるのでおすすめですよ!
薬物療法
薬物療法は、消炎鎮痛用の湿布を処方されるのが一般的です。
稀に体質や状況に合わせて内服薬が処方される場合もあります。
しかし、薬物療法は一時的に痛みを和らげるものが多いため、基本的にはリハビリなどと併用して回復を目指していきます。
リハビリ
前距腓靭帯を損傷してからの炎症がある程度落ち着いたら、次はリハビリです。
損傷したばかりのタイミングは、悪化を防ぐためにテーピングなどで固定をしている期間が長いため、足首の関節周りを中心に筋肉の可動域を戻し、筋力強化などをしていきます。
筋肉や炎症の状態によってさまざまですが、具体的には以下のようなリハビリを行います。
- ふくらはぎ、足裏などのストレッチ
- 足首周りのストレッチ
- 足首の筋力トレーニング
- ジョギング
その人の状態や回復度合いでも変わってきますが、整骨院ではこのようなリハビリやトレーニング、必要な場合は姿勢などの矯正も行います。
さまざまな視点から体の全体を確認して、一緒に回復と再発防止を目指してくれるので安心ですよ!
また、整骨院なら国家資格を持った施術者がいるので、日々の生活習慣や運動前のストレッチなどの指導も可能です。
少しでも足首を痛めてしまったと思ったら、そのままにせずに整骨院を受診しましょう。
足首を痛めたらまずは整骨院へ
ここまで前距腓靭帯損傷(足関節捻挫)の症状や診断方法、原因や治療などについて解説してきました。
前距腓靭帯損傷は、スポーツをしている人に多く見られる怪我で、放置してしまうと悪化したり、何度も癖になってしまったりすることがあります。
そのため、足首に痛みを感じたら早めに整骨院に行くのがおすすめです。
整骨院には国家資格を持ったプロの施術者がいるので、応急処置から回復まで、さらに予防も含めたケアが可能ですよ!