本記事にはプロモーションが含まれている場合があります
むずむず脚症候群の対処法にはツボが効果的って知ってた?
脚にむずむずと感じる違和感。じっとしていると痛がゆさが続き、眠りにつきにくかったり、せっかく寝付けてもすぐに感じる違和感に熟睡できなかったり、睡眠ストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。
脚の違和感はストレスを生じさせ、不眠は日中の疲労の原因にもなります。脚に違和感を感じる方は「むずむず脚症候群」が原因かもしれません。
この記事では、むずむず脚症候群について概要や原因、対処法をご紹介します。
むずむず脚症候群の症状
むずむず脚症候群は、夕方から深夜にかけて、足を中心に「むずむずする」「痛がゆい」「じっとしていると不快に感じる」といった異常な感覚が出現してくる症状です。
「レストレスレッグス症候群」・「ウィリアム・エクボム症候群」・「RLS」ともいわれています。
むずむず脚症候群には、4つの特徴的な自覚症状があります。
脚の異常な感覚のため、脚を動かしたくなる
脚の深部に不快な違和感を感じます。両足にでることが多いですが、片方のみに出る場合も。進行すると脚以外にも症状が広がります。
横になったり、座ったりと安静にしていると症状が出る・強くなる
横になったり座ったりしていると、数分〜数時間のうちに症状が表れます。
そのため、長時間座った状態でいることがつらくなり、仕事や学校で集中できない、電車や飛行機での移動が苦痛になる場合もあります。
脚を動かすと不快な感覚が和らぐ
足を動かしたり、叩いたり、さすったりすると異常感覚が緩和されます。
体のどこかを動かしていれば症状が軽くなるのも特徴です。じっとしていると再び出現します。
夕方から夜にかけて症状が強くなる
夕方から夜になると症状が表れたり、強くなる傾向があります。1日の中で時間帯により、症状の強さが変化するのが特徴です。
夜にむずむず脚症候群が発症すると、布団の中でじっとできず、眠くても眠りにつけない状態が続きます。何とか寝付けても睡眠が浅く十分に眠れないなど、睡眠ストレスも溜まりがち。
むずむず脚症候群が続けば、不眠も続き徐々に日中の過労も蓄積するのです。
一般的には布団に入ってから、眠りにつくまでの間に症状が出ることが多いようですが、酷くなると、日中の安静にしているときにも生じることがあります。
むずむず脚症候群の原因
むずむず脚症候群は、原因によって突発性と二次性の2つに分けられます。
突発性は明らかな原因が分かっていません。一方二次性は、鉄欠乏性貧血、透析(末期腎不全)、糖尿病、リウマチ、パーキンソン病などほかの病気や妊娠などが原因で起こります。
むずむず脚症候群がなぜ起こるのか、明確な原因は分かっていませんが、以下の3つが有力視されています。
原因①|セロトニンやドパミン(神経伝達物質)の機能低下
脳の中で神経どうしの連絡役となっている物質「ドパミン」がうまく働かなくなることによって、症状が表れるという説が有力です。
セロトニンやドパミンは、痛みやかゆみに対する脳の知覚を制御する役割があります
。しかし、これらの働きが低下すると、脳は刺激に対して敏感に反応するようになります。たとえば「知覚過敏」のような症状です。
原因②|鉄分不足
体内に蓄えている鉄分が不足した場合も、むずむず脚症候群の原因と考えられています。血中のフェリチンの濃度が低下するためです。
フェリチンとは、タンパク質の一種で、細胞内で鉄と結合して鉄を保存し、必要なときに鉄を放出する役割があります。
原因③|遺伝
家族に発症した人がいると、起こりやすいとされています。
むずむず脚症候群の患者の半数が遺伝的な体質が関係していると考えられ、特に45歳以下で発症した場合はその傾向が強いとされています。
原因④|その他
抗うつ剤の副作用として、むずむず脚症候群が生じることもあります。抗うつ剤にはセロトニンの分泌を促したり、神経細胞内への再取り込みを抑制したりする作用があるためです。
そのため、セロトニンのバランスが崩れ、むずむず脚症候群を引き起こすと考えられています。
むずむず脚症候群が起こりやすい人
- 家族に発症したひとがいる
- 鉄欠乏性貧血
- パーキンソン病
- 慢性腎不全(人工透析)
- 糖尿病
- 妊婦
パーキンソン病患者に、むずむず脚症候群の症状が見られます。パーキンソン病はドパミンの分泌量減少によって起こる病気だからです。
またむずむず脚症候群は、どの年代にも発症しやすい症状です。なかでもとくに多いのは、60〜70歳代。男性よりも女性に多く見られる症状です。
むずむず脚症候群の対処法
むずむず脚症候群は食生活や、運動・マッサージ・ツボ押しなどで症状の改善効果が期待できます。
眠りを妨げる要素を排除する
カフェインの摂りすぎは眠りを浅くするだけではなく、不快感を強くする傾向があります。症状が気になる方は、夕方以降のカフェイン摂取は控えるようにしましょう。
またお酒も症状を悪化させる原因の1つです。眠れないからという理由で寝酒をすると、余計眠れなくなります。
加えて就寝直前のスマホやパソコンも控えましょう。布団に入ったらすぐに入眠し、脚がむずむずする隙を与えないことが大切です。
鉄分を補給できる、バランスのよい食事
むずむず脚症候群の原因の1つが、鉄欠乏症によるものと考えられています。
鉄分豊富な食材を積極的に取り入れ、バランスのよい食事を心がけましょう。
積極的に摂取したい食材は、以下の通りです。
- レバー
- ほうれん草
- あさえい
- いわし
普段の食生活で鉄分の摂取が難しい方は、サプリメントでの補給もおすすめです。
適度な運動を習慣化する
むずむず脚症候群は、運動不足もしくは過度の運動によって症状が悪化するとされています。ウォーキングなど、軽い運動を心がけましょう。
ストレッチやマッサージで筋肉をほぐす
寝る前に、しっかりと脚の筋肉をストレッチしておくことが大切です。
前屈して、太ももの裏やアキレス腱を伸ばすストレッチを入れたり、入浴中にマッサージすることで就寝前のむずむず脚を防ぐことができます。
ツボ(経路)を刺激する
むずむず脚症候群を軽減するとされるツボがあります。脚の裏にある湧泉(ゆうせん)や、背中や手などにも症状を軽減するツボがあるといわれています。
この後に具体的なツボをお伝えしますので、ぜひ刺激してみましょう。
ツボでむずむず脚症候群を対処
むずむず脚症候群に効果があるとされるツボを3つご紹介します。ツボを押して刺激してみたり、お灸をそえたりとセルフケアしてみましょう。
①|湧泉(ゆうせん)
湧泉(ゆうせん)は、土踏まずの前の方の中央にあって、足の指を曲げたときに最も凹むところにあります。
全身のスタミナをつけ、体のだるさや疲れやすさを解消するといった効果や、腰、下腹部や足にかけての痛みや冷えなどにも効果があるとされています。
②|太衝(たいしょう)
太衝(たいしょう)は、足の甲の親指と人さし指の骨が交わるところから、やや指先よりの凹みの部分にあります。軽く触れると、脈打つのを感じられます。
足の甲の血流(動脈)が盛んな部分で、感情の起伏をやわらげる効果が期待できます。
頭痛やめまい、目の疲れやかすみなどにも効果的です。
③|太渓(たいけい)
太渓(たいけい)は、内くるぶしが一番出っ張ったところの高さで、内くるぶしとアキレス腱との間にある少し凹んだところです。
指で数秒押して、離すのを繰り返して刺激します。
足腰の冷えや痛み、女性の方は月経のときの違和感や痛みにも効果的です。
むずむず脚症候群がツボ押しで改善されない場合
症状が解消されない場合は整骨院でプロにみてもらうのもおすすめ!
ツボを押しても症状が改善されない場合、膝や股関節のねじれ・骨盤のゆがみ・重心の崩れ・足以外の筋肉の硬さや筋力不足・エネルギー、気の流れが乱れているなど、原因に対してアプローチすることが必要です。
整骨院では、柔道整復師が骨つぎやマッサージなどの施術をし、ときには患部を温めたり、マッサージ目的の機器を使うこともあります。
整骨院(接骨院)は、急なケガや筋肉の不調、慢性病や加齢による痛み、違和感などに悩む方の処置をしています。
整体と混合されやすいですが、整骨院は施術内容や資格、保険適用されるなどの違いがあります。
ただし、症状によっては保険適用外となるため、あらかじめ確認しましょう。
むずむず脚症候群の対処にはツボ押しがおすすめ
脚に違和感を感じ、なかなか寝付けない、寝ても浅い眠りで疲れがとれないという方は、むずむず脚症候群に効果的なツボを刺激してみましょう。
指で圧をかけたり、市販のお灸でも効果的です。
それでも症状が緩和されないときは整骨院で診てもらいましょう。脚というスポットだけではなく、全身の症状を観察し根本的なアプローチをおこないます。
不快な症状は1日も早く解消しましょう。