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脱臼の治し方・治療はどこがおすすめ?原因や症状を解説
「脱臼が全然治らない」「いつ日常生活に戻れるんだろう?」
このようなお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
脱臼しているときは、痛みが長く続くように思えて不安ですし、「どこに行けば早く治るの?」と疑問に思いますよね。
本記事では、このようなお悩みを解決すべく、脱臼の治し方・治療場所についてまとめました。
また、詳しく知りたい方に向けて脱臼の原因や症状についても詳しくまとめています。
脱臼とは?
脱臼とは、骨と骨が外れる怪我です。スポーツ外傷を受けやすい成長期や青年男性、それからスポーツ選手に起こりやすいと言われています。
ほとんどは怪我が原因ですが、生まれつき関節が柔らかい人は日常生活のふとした動作で脱臼することもあります。
また、関節が柔らかい人はさまざまな方向に外れるので注意してくださいね。
脱臼の種類は複数あるので、以下で違いや特徴についてまとめました。
完全脱臼と亜脱臼の違い
完全脱臼と亜脱臼の違いは以下の表のとおりです。
完全脱臼 | 骨の関節面が関節から完全に外れた脱臼 |
亜脱臼 | 関節から外れきってはいない脱臼 |
関節包外脱臼と関節包内脱臼の違い
関節包外脱臼と関節包内脱臼の違いは以下の表のとおりです。
関節包外脱臼 | 包が破れて骨が関節包の外へ脱臼している状態 |
関節包内脱臼 | 関節包の中で脱臼を起こしている状態 |
脱臼の種類
その他の脱臼の種類には、以下の3種類があります。
名称 | 特徴 |
反復性脱臼 | 一度脱臼が起きたあと、脱臼を繰り返しやすくなる脱臼 |
習慣性脱臼 | 関節が柔らかい人で起こる、特定の動作で肩がずれるなどの症状が出る脱臼 |
随意性脱臼 | 自分の意思で外せるようになる脱臼 |
反復性脱臼は接触が多いスポーツや、転倒する競技に起こりやすいです。
また、手を後ろに強制されることが多い柔道などのスポーツをしている人に多い怪我だと言われています。
繰り返す脱臼を治すには手術が有効なので、いつ関節が外れるか分からなくて不安な方は病院で検査をしてもらいましょう。
脱臼しやすい部位
体の中でとくに脱臼しやすい部位は肩・肘・指です。関節の骨と骨をつないでいるひも状の繊維「靭帯」に傷がつく場合もあります。
肩が脱臼しやすい理由は、肩関節は小さなお皿「関節窩(かんせつか)」の上に、大きなボール「上腕骨頭(じょうわんこつとう)」が乗っているから。
この構造が元々不安定なうえに、体の中でよく動かす間接なので脱臼しやすいのです。
とくに脱臼が起こりやすいタイミングは、スポーツ中に激しく接触したときや、転んだときなどです。
脱臼を繰り返している場合は、寝返りをしただけで肩の関節が外れることもあるので注意しましょう。
脱臼の症状
脱臼の症状は、骨が外れたときに痛みが生じて、変形することが多くあります。
まれに脱臼した関節付近の神経が麻痺して、肩や腕に力が入りにくくなることも。
また、脱臼を繰り返しやすい人は、関節を動かしたときに外れそうな不安感も症状の1つとして考えられます。
脱臼を2回以上繰り返すと「反復性脱臼」「反復性亜脱臼」という病名に代わります。
脱臼を繰り返している場合、手術をしないと完治はしにくいため、脱臼を治したい方は病院で検査をしてもらうようにしましょう。
脱臼の原因
脱臼の原因としては、以下の2つが考えられます。
- 疾患
- 外傷
疾患の脱臼が起こる原因は、骨髄炎や関節炎などの病気が原因で、関節が外れやすくなることです。
一方、外傷の脱臼が起こる原因は、転んだり人とぶつかったりすることが挙げられます。
以下で、疾患と外傷による2種類の脱臼の具体的な原因についてまとめました。
疾患
疾患による脱臼は、以下のような原因によって引き起こされます。
- 幼児期の骨髄炎や関節炎
- ポリオなどによる神経麻痺
- 脳性麻痺
幼少期の骨髄炎や関節炎が原因のときは、関節を覆っている「関節包」の中に炎症ができることで脱臼になります。
「関節包」に液が溜まることで、関節が外れやすくなって脱臼が起こるのです。
外傷
外傷性の脱臼が引き起こされる原因は、転倒や衝突などの衝撃を受けることです。
転んで腕を伸ばした状態で手をついたときや、スポーツ中に肩を大きく動かしたときに起こりやすいです。
具体的な外傷による脱臼が起こりやすいスポーツとしては、以下のようなものが考えられます。
- ラグビー
- 相撲
- レスリング
- ホッケー
- 柔道
- スキー
- スノーボード
上記はどれも接触や転倒が多いスポーツです。
1つでも当てはまっていて、脱臼しているかが気になる方は、予防方法のアドバイスもしてくれる整骨院に行くのがおすすめですよ。
手術が必要なケース
以下のように後遺症が残ったときは、手術が必要です。
- 痛みや可動域制限が出た場合
- 脱臼を繰り返す場合
脱臼は通常、3週間前ほど脱臼した部位を安静にすると自然に治ります。
具体的な方法としては装具を使ったり、三角巾で固定したりして、自然に骨と骨がくっつくのを待ちます。
しかし、しばらく固定して安静にしていても、脱臼が治らず痛みが持続する場合も。
このように自然に脱臼が治らないときは手術をする必要があります。
以下で、さらに手術が必要なケースについて詳しくまとめました。
痛みや可動域制限が出た場合
脱臼後に以下のような症状が出たら、まずは病院で精密検査をしましょう。
- 痛みが残る
- 肩が上がらない
- 動きが硬い
具体的な検査としては、レントゲンやMRIなどの画像で判断をします。
とくに、MRIではレントゲンでも見つかりにくい骨折や、肩甲骨と腕の骨をつないでいる筋が切れる「腱板損傷(けんばんそんしょう)」も発見可能です。
自然に骨がくっつけば手術はしないことが多いですが、肩甲骨と腕の骨をつないでいる筋が切れていると手術が必要なことがほとんど。
骨が脱臼しているか知りたい方は、病院で検査をしてもらうことをおすすめします。
脱臼を繰り返す場合
脱臼を繰り返す場合は、再発防止のために手術が有効です。再発している関節は、傷がついてしまい、自然にくっつかずに脱臼がクセになっている状態と考えられます。
脱臼を繰り返していると装具で押さえても、完治させるのは難しいのです。
脱臼の再発を繰り返すほど、以下のように脱臼が悪化する可能性があります。
- 骨の関節面を覆っている、スムーズかつ強靭で弾力性のある組織「軟骨」が傷む
- 軟骨がすり減って、変形性関節症という違う病気になる
いつ脱臼するか分からない不安感を抱えながら生活するぐらいなら、病院で手術をする方がよいでしょう。
また、手術に踏み切れない方は、整骨院で痛みを和らげる施術をしてもらうのもひとつの方法です。
脱臼の治療はどこがおすすめ?
脱臼の治療は、以下のような場所がおすすめです。
- 整形外科
- リハビリテーション専門施設
- 整骨院
以下で、それぞれの治療場所について詳しくまとめました。
整形外科
脱臼をしたら、まずは整形外科でレントゲンやMRI検査を行って、骨折を伴っていないか検査をしましょう。手術が必要なケースも病院の整形外科で行います。
手術のほかには、脱臼した関節を元の位置に戻す「保存的療法」や、専用の装具で脱臼した部分を固定して骨を元の場所に戻す方法があります。
日常生活で、再び脱臼しないか不安な方やスポーツを継続したい方は、手術が必要なので病院の整形外科で診てもらいましょう。
リハビリテーション専門施設
脱臼手術のあとには、リハビリテーション施設に通うのがおすすめです。
場合によっては病院から近くの施設を紹介してもらえることもありますよ。
リハビリテーション施設では脱臼した関節を以前のように動かせるよう訓練を行います。
具体的な脱臼手術後のリハビリ方法は以下のとおりです。
- 手術後、柔軟性や可動域を元通りにするため、3週間ほど安静にする
- そのあとに2、3か月ほど関節が柔らかくなるように訓練を行う
- スポーツ復帰したい方は筋力トレーニングや競技に合わせた運動機能が回復するようなリハビリをする
脱臼が完全に治っていないときの注意点としては、肩を開いて腕を後ろにもっていく動作をしないことです。
脱臼が再発する可能性があるので、専門家の指導のもと、リハビリを行いましょう。
整骨院
整骨院では脱臼した状態を元に戻す「整復」や、整復した部位を専用装具で動かないようにする「固定」ができます。
また、脱臼施術のプロが全身のバランスを調べて、筋肉・関節のバランスを整えることも可能です。
整骨院で筋肉や関節を整えることで、より早い回復と再発防止が期待できるでしょう。骨折をしている場合は病院で手術が必要です。
手術が必要な脱臼以外で、日常生活をより快適に過ごしいたい方や、スポーツの大会前でより早く脱臼を治したい方は、整骨院に行きましょう。
脱臼の治療は整骨院へ
手術が必要な場合を除いて、脱臼の治療は整骨院がおすすめです!
整骨院で全身のバランスを整えると早期治療が可能です。
一方で、骨折の不安がある方は、まずは整形外科で検査してもらいましょう。
そのあと、骨折や手術の必要がないとわかれば、整骨院での治療を始めることをおすすめします。
整骨院で関節・筋肉のバランスを調整して、より早く脱臼を治しませんか?