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股関節の痛みの原因|治療はどこで受けられる?
「歩くときに足の付け根がこわばる」
「股関節が痛くて、しゃがめない」
「運動中に下腹部や内ももが痛む」
このように股関節の痛みがある場合、どこで治療を受けたらいいのか悩みますよね。
「病院に行った方がいいの?」「接骨院や整体院でも大丈夫なの?」といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
本記事では、股関節の痛みの原因を詳しくまとめてあります。
また、具体的な治療法もまとめてありますので、足の付け根やお尻、太ももの痛みでお悩みの方は、ぜひご参照ください。
股関節に痛みがある時のチェック項目
「久しぶりに運動して筋肉痛になった」「じっと座っていたら、股関節周りが硬くなった」といったように、一時的な痛みや違和感なら問題ありません。
しかし、次に挙げる項目が、数週間〜1ヶ月ほど継続する場合は、股関節の病気が起きている可能性があります。
特に3つ以上当てはまる方は、何らかの対策が必要です。
- 歩き始めや立ち上がり時に、股関節のこわばりがある
- 足の付け根の痛みで、長い距離を歩けない
- 運動後に股関節周辺に痛みが出る
- 股関節をはじめ、お尻や下腹部、太ももにも痛みがある
- 股関節の前に詰まったような感覚がある
- 足を広げると、足の長さに左右差がある
- 歩くときに体が横に揺れる
- 階段の上り下りが辛い
- あぐらや正座ができない
- 屈んで足の爪を切れない
考えられる原因や対策については、下記にて詳しくご紹介いたします。
股関節に痛みが出る病気
一口に股関節の痛みといっても、原因は多岐にわたります。
足の付け根やお尻、太ももに痛みが生じる病気には、次のものが挙げられます。
- 変形性股関節症
- 大体骨頭壊死
- 関節リウマチ
- 大腿骨寛骨臼インピンジメント
- グロインペイン
それでは、詳細をみていきましょう。
変形性股関節症
関節面を覆う軟骨がすり減ることで、痛みや動かしにくさ、関節の変形などを生じる疾患です。
股関節の痛みを起こす原因として、変形性股関節症が最も多いとされます。
加齢の影響もありますが、関節の溝が生まれつき浅い「臼蓋形成不全」の方に発症しやすくなっています。
まだ軟骨のすり減りが少ない初期の段階では、歩き始めや立ち上がりなど、動作の開始時に軽い痛みや違和感を覚える程度です。
しかし、症状が進行して末期になると、軟骨がなくなり骨同士が直接ぶつかるようになってしまいます。
すると、歩行時には常に痛むようになり、何もしていない安静時や睡眠時にも強い痛みを感じるようになります。
また力が入りにくくなったり、関節の動きが制限されたりすることで、次のような日常動作が困難になりやすいです。
- 長い距離を歩く
- 長い時間立つ
- あぐら、正座
- 屈んで爪を切る、靴下を履く
- 階段の上り下り
大腿骨頭壊死
大腿骨頭(太ももの骨の股関節部分)への血流が悪化し、骨が壊死してしまう疾患です。
原因は明確になっていませんが、男性では「アルコールの多飲」、女性では「ステロイドの使用」との関連が強いとされます。
壊死によって骨が潰れてしまうと、股関節の激しい痛みで、歩行困難になることがあります。
関節リウマチ
関節の炎症や破壊が生じる疾患です。
免疫の異常で、自己の組織を攻撃してしまうのですが、リウマチの原因は、現在のところ明確になっていません。
関節の痛みやこわばりが主な症状ですが、悪化すると関節が変形してしまうこともあります。
大腿骨寛骨臼インピンジメント
寛骨臼と大体骨頭が衝突を繰り返すことで、関節唇(関節の溝を深くするための軟骨組織)や関節軟骨に損傷を起こした疾患です。
スポーツや仕事における、過度な股関節の屈曲(膝を胸に近づけるような動き)が、関節に衝突を起こす主な原因に挙げられます。
大腿骨寛骨臼インピンジメントでは、「深くしゃがみ込むような動き」「股関節を内側に捻る動き」「足を外側に開く動き」によって、股関節の痛みや引っ掛かり感が生じやすくなっています。
グロインペイン
スポーツでの使いすぎが原因となり、足の付け根や下腹部、内ももなどに痛みが放散する疾患です。
サッカーのキックやランニングの繰り返しによって、股関節周辺の組織に炎症が起きたものと考えられています。
足の付け根に圧痛があり、「足を後ろに伸ばす動作」「外側に開く動作」などが、痛みによって制限されやすいです。
また、股関節周辺の筋力低下がみられる場合もあります。
股関節の痛みを改善する治療
股関節の痛みが生じた場合、どのような治療方法があるのでしょうか?
こちらでは、原因ごとの対処法をご紹介いたします。
大腿骨頭壊死・関節リウマチの対処法
大腿骨頭壊死、関節リウマチは、医療機関での治療がメインになります。
骨頭壊死は症状が出た時点では、骨が潰れていることが考えられます。
そのため、手術が第一に挙げられるのです。
一方の関節リウマチは、自己免疫疾患と呼ばれる病気になるため、薬で症状を抑えることになります。
また、術後のリハビリ(骨頭壊死)や、関節のこわばりの緩和(リウマチ)として、接骨院・整骨院でのほぐしや骨格の矯正なども有効です。
変形性股関節症の対処法
変形性股関節症は、保存療法をメインに痛みの改善・予防を目指します。
具体的には「体重管理」「股関節周辺の筋力トレーニング・柔軟性の向上」「生活の管理(椅子の生活・杖をつくなど)」といった対策が挙げられます。
基本的に軟骨は一度損傷すると、元には回復しません。
そのため、なるべく初期の段階から対策を始めて、進行を抑制することが重要です。
※保存的に回復が望めない場合は、手術が適用されることもあります。
関節にかかる負担を軽減するために、接骨院・整骨院にて股関節周辺の緊張を緩めたり、骨格を矯正したりすることも有効とされます。
大腿骨寛骨臼インピンジメントの対処法
大腿骨寛骨臼インピンジメントも、変形性股関節症と同様に保存的に回復を目指します。
「股関節の柔軟性・筋力の向上」「しゃがむ、股関節をひねるといった、痛みの出る動作を避ける」「接骨院・整骨院で施術を受ける」といった対策が主に挙げられます。
グロインペインの対処法
グロインペインは、使いすぎが主な原因に考えられるため、スポーツの休止が必要です。
安静とともに、患部の冷却やストレッチによる柔軟性の向上、股関節周辺の筋力強化などを行います。
しかし、患部だけの治療では、十分ではありません。
関節に負担がかかる状態を残していると、痛みを繰り返しやすくなっているのです。
痛みの様子をみて、接骨院・整骨院にて、全身のバランスを整えることで、再発の予防が期待できます。
股関節の痛みはどこで診てもらうのがいいの?
股関節の痛みがみられたら、まずは医療機関で検査を受けるようにしてください。
原因が分からないと、適切な対策がとれないためです。
手術だけではなく、急性期(痛みの強い時期)は、薬で痛みを抑えることも必要な場合があります。
また、変形性股関節症や大腿骨寛骨臼インピンジメント、グロインペインには、接骨院・整骨院の施術も有効とされます。
接骨院・整骨院での施術
接骨院・整骨院では、手技や電気によって、関節周辺の緊張をほぐしていきます。
また必要があれば、患部以外の関節を矯正する場合もあります。
症状は足の付け根に出ていても、膝や足首、骨盤、背骨といった骨格のゆがみによって、股関節の負担になっていることもあるためです。
ストレッチやトレーニング、生活環境の見直しといったセルフケアももちろん大切です。
しかしそれだけではなく、体の専門家による施術を受けることで、より患部の治癒力を高められるようになっています。
接骨院・整骨院と整体との違い
ここで「整体院でもいいの?」と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。
簡単に違いを言うと、接骨院・整骨院では「柔道整復師」という国家資格を持っている人が施術にあたります。
しかし整体院では、必ずしも施術家が国家資格を保有しているわけではありません。
残念ながら、何も知識がない素人が施術に当たっていることもあるのです。
股関節の痛みに対しては、医学的な知識を元に施術を行っている、接骨院・整骨院の方が推奨されます。
股関節の痛みの治療は早めに始めましょう
股関節は、体重を支えている重要な関節です。
そのため痛みを抱えていると、歩く、立ち上がる、しゃがむといった日常動作の大きな支障になることが考えられます。
骨や軟骨は、一度壊すと基本的に元どおりには戻せません。
一生に一個しかない、大切な股関節を守るためにも、痛みや違和感がありましたら、なるべく早めの対策を心がけてください。
接骨院・整骨院でも、股関節の痛みに対する施術は可能です。お気軽にご相談ください。