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東洋医学の治療内容とは?どんな症状におすすめ?
「体の調子がなんとなく悪い」と感じている方の中には、東洋医学が気になっている方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、東洋医学の治療法とはどのようなものなのか、詳しくご紹介していきます。
東洋医学の治療法や東洋医学はどんな症状に効果的なのか、さらに東洋医学が受けられる場所についてもまとめました。
「東洋医学やその治療法について知りたい」という方は、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
東洋医学とは
東洋医学とは、人間が持つ自然治癒力や免疫力に着目し、治療法の提案をしていく医学のことです。
古代中国で生まれた考え方で、2000年以上もの長い歴史を持っています。
東洋医学は7世紀ごろ日本に伝わり、そのあと独自の発展を遂げ現在まで親しまれてきました。
明治期から急速に普及した西洋医学が投薬や手術を活用して治療を行う一方で、東洋医学は人間の体に備わる自然治癒力や自己免力にアプローチを行います。
急性期治療や病名を特定する段階では、一般的に西洋医学が活用されますが、具体的な診断がつかないいわゆる「未病」の場合、東洋医学が大きな効果をもたらすことも。
また、西洋医学を使って手術を行ったあとに、漢方薬や鍼灸治療といった東洋医学を使うことで痛みを軽減したり、回復を促したりする場面でも東洋医学が活用されます。
体の不調を「臓器の不調」「病気への罹患」と捉えて個別に対応していく西洋医学に比べ、東洋医学では体全体をみてより良い状態を目指していくのが特徴です。
そのため、即効性のある西洋医学に比べ東洋医学の効果の出現は緩やかですが、より継続的で体に負担をかけない治療法が多いと言えるでしょう。
また、東洋医学はじっくり体質改善を行うため、新たな疾病の出現を予防するのにも効果的です。
東洋医学の治療法
東洋医学の治療法には、鍼灸治療や漢方治療、手技治療といったものがあります。
以下にそれぞれの内容を、詳しくご紹介していきますね。
鍼灸治療とは
東洋医学の代表的な治療法の一つである鍼灸治療は、人体にある経穴(ツボ)を鍼や灸で刺激します。
「鍼(はり)」は金属製の細い治療器具で経穴を刺激することで、体の循環機能にアプローチして、調子を整えるという治療法です。
また、鍼は体だけでなく顔に使用することや、鍼に電気を通して治療を行うこともあります。
そして、「灸(きゅう)」はヨモギの葉の裏にある繊毛を乾燥させた「もぐさ」をカットしたものに点火して、体の調子を整えます。
皮膚の上に直接もぐさを乗せて点火する方法もあれば、皮膚ともぐさの間にスライスした生姜などをはさみ、じんわりと温めていく方法も。
鍼灸治療は体への負担が少ないため、大人だけでなく子供や妊婦でも治療を行うことが可能です。
漢方治療とは
漢方治療とは自然の植物や動物、鉱物を処理した生薬(しょうやく)を人体に投与することで、体のバランスを整える治療法です。
漢方治療で使われる漢方薬は、エキス剤と煎じ薬の2種類。
エキス剤は漢方薬からエキスを抽出して粉末状にして、個別包装されたものです。
服用が簡単でなおかつ持ち運びしやすく、医師による処方なら保険が適用されることが多いため経済的な負担が少ないのもメリットです。
一方、煎じ薬は漢方薬の原料を使います。
服用の前に煮出す必要があり、エキス剤に比べるとやや手間がかかります。
また、薬によって保険が適用されないものもあるというデメリットも。
エキス剤か煎じ薬を使うかの判断は、病気の程度や種類、生活状況などによって異なるため、事前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
手技治療とは
手技治療とは各所にあるツボや経絡と呼ばれるツボとツボを結ぶ流れに対して、手だけを使って刺激を与え、調子を整える治療法です。
手技治療には、以下の2つの治療法があります。
- 国家資格を有する柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師が治療を行うパターン
- サービス業として資格を有しない者が治療を行うパターン
期待する効果や不調の程度、種類により必要となる治療が異なるため、治療前によく相談をしてから施術を受けるようにしましょう。
東洋医学はこんな症状におすすめ
先述したように、東洋医学はいわゆる「未病」の状態に効果を発揮します。
「体がなんとなくだるい」「ちょっと動くだけで前より疲れやすい」といった、病気の一歩手前の状態を改善することができるのです。
また、東洋医学は、疾病の発症を予防することにも効果が期待できます。
現時点で具体的な不調がなかったとしても、体のバランスを整えることで病気になるリスクを減らすことに繋がるのです。
さらに、疾病の治療にも東洋医学は活用されています。
特に鍼灸治療では、以下のような病気・症状に効果的です。
- 神経痛
- 頭痛
- めまい
- リウマチ
- 気管支炎
- バセドウ病
- 小児喘息
上記の内容はごく一部であり、他にもさまざまな不調に東洋医学は活用できると言えるでしょう。
そして、脳卒中の後遺症など、大きな病気をしたあとの治療にも取り入れられることが多くあります。
東洋医学の治療はどこで受けられる?
ここまで読んできて、「東洋医学の治療を受けてみたい!」と思った方もいることでしょう。
東洋医学の治療を受けられる場所は、鍼灸院や漢方薬局、接骨院といった場所があります。
それぞれの場所で受けられる治療について、以下に具体的にご紹介していきます。
鍼灸院
鍼灸院では、鍼や灸を使った治療を受けることができます。
鍼灸院で治療を行っているのは国家資格の「はり師・きゅう師」の資格を持つ鍼灸師です。
保険を使わない自由診療も可能ですが、以下のような疾患で医師の同意があれば保険が適用されます。
- 神経痛
- リウマチ
- 頚腕症候群
- 五十肩
- 腰痛症
- 頸椎捻挫後遺症
また、自賠責保険や労災保険などでも認定を受ければ保険が適用できるため、事前に確認することをオススメします。
漢方内科・漢方薬局
漢方内科や漢方薬局では、体の不調を丁寧にカウンセリングした上で漢方薬を出してくれます。
漢方内科は医師が独立開業した医療機関で、漢方薬を使った治療の提案を行います。
一方、漢方薬局は薬剤師が独立開業して、漢方薬の販売を行う医療機関です。
また、漢方薬の中には保険が適用されないものがあるため、注意が必要です。
保険適用を使って漢方薬を手に入れたいという場合は医師の処方箋が必要なため、漢方内科を利用することをオススメします。
整骨院・接骨院
整骨院・接骨院とは「柔道整復師」と呼ばれる国家資格を有する柔道整復師が、治療を行っている医療機関です。
骨折や脱臼、捻挫などの外科的な損傷に、手術をしないで治療を行うのがその特徴です。
外傷への治療は保険適用ですが、肩こりや疲労といった症状に対しては保険が適用されません。
しかし、自賠責保険や労災保険など認定を受ければ保険適用になる場合もあるので、治療の前に医療機関で確認してみると予算が立てやすいでしょう。
ここまで、東洋医学の治療内容や東洋医学の治療を受けられる場所についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
東洋医学は人の体に本来備わっている自然治癒力や自己免疫力にアプローチする治療法で、具体的には鍼灸治療や漢方治療、手技治療といった治療法があることが分かりました。
また、東洋医学による治療を受けたい場合は、鍼灸院や漢方薬局、整骨院や接骨院で治療を受けることができます。
東洋医学は「未病」の状態や予防医療にも効果的なので、記事の内容を参考にしながらぜひ活用を検討してみてくださいね。