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シンスプリントの原因・症状・治療法について
「脛(すね)の方に痛みを感じるのだけれど、これってシンスプリント?」
「シンスプリントってどの種類の病院に行けば適切な治療を受けられるの?」
脛(すね)に痛みや違和感を覚えたときや、スポーツ障害の起きやすいスポーツに励んでいると、このような疑問が浮かびますよね。
シンスプリントを疑っているなら、スポーツ治療の専門家がいる整骨院に来院しましょう。
とはいえ、「本当に整骨院でいいの?」「どういった症状でどういった治療を受けられるの」など、わからないことも多いですよね。
そこでこのページでは、シンスプリントの症状や原因、治療・改善法についてまとめました!
また、シンスプリントとよく間違われる疲労骨折についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
シンスプリントとは?
シンスプリントとは、走りすぎたり飛びすぎたりなど、激しい運動を繰り返し行ったときに引き起こされる脛(すね)の痛みのことです。
「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいまくえん)」とも呼ばれており、歩けないほどの痛みがでることもあります。
シンスプリントは、脛(すね)の骨に付着している筋肉が炎症してしまうことが原因で痛みが生じます。
陸上競技やバスケットボール、サッカーをしている競技者や、陸上競技で長い距距離を走っている方に多い怪我です。
シンスプリントは、痛みを押さえるために休養していても、練習再開してすぐに痛みをぶり返すことが多くあります。
そのため、根本的な治療を行い、再発を防ぐ必要があるので後述する1つ1つの内容を理解し、シンスプリントの改善を目指しましょう!
シンスプリントの症状
初めに、シンスプリントの症状について説明します。
シンスプリントの症状は、大きく分けて2つです。
- ふくらはぎ内側後ろの筋肉に炎症
- 脛(すね)の骨の外側に炎症
それぞれについて、詳しく紹介していきますね。
ふくらはぎ内側後ろの筋肉に炎症
ふくらはぎ内側後ろの筋肉に炎症を引き起こすことで、シンスプリントになる場合があります。
ふくらはぎ内側後ろの筋肉に炎症を引き起こす原因は以下の通りです。
- 硬いグラウンドや道路でランニングしている
- かかとがすり減っているシューズで運動している
- クッション性が薄いシューズを身に着けている
ふくらはぎ内側の後ろの炎症は、後述する脛(すね)の骨の外側の炎症よりも治りが早いです。
ふくらはぎが伸ばすストレッチやアイシング、マッサージを行うことで、痛みが軽減されるため、「シンスプリントかな」と感じたら自分でできるケアを行いましょう!
脛(すね)の骨の外側に炎症
脛の骨の外側に炎症が起こることで、シンスプリントになる場合があります。
脛の骨の外側に炎症が起きる理由は、以下の通りです。
- ランニングフォームが崩れている
- 偏平足や回内足になっている
- 下半身の柔軟性が低下している
- 下半身の筋力が不足している
脛の骨の外側に痛みがでるシンスプリントは、痛みが治まっても再発しやすく、最悪の場合歩けなくなるケースもあります。
また、治療期間も長く、半年ほど病院に通わないといけないケースも…。
そのため、シンスプリント予防として効果的なストレッチやアイシング、下半身の筋力強化は定期的に行いましょう。
また、偏平足や回内足で悩んでいる方は、タオルを指先でたぐり寄せる「タオルギャザー」も取り入れてみてくださいね。
シンスプリントの原因
シンスプリントの主な原因は、以下の3つです。
- 運動量を急激に増やす
- 足の形が生まれつき悪い
- 運動環境が悪い
1つずつ原因を理解していきながら、シンスプリントの再発を防ぎましょう!
運動量を急激に増やす
シンスプリントの原因の1つ目、急激な運動量の増加です。
新生活が始まって部活動に参加する学生や走り込みのシーズン、冬季練習が開けて新シーズンが始まる前の練習は、練習に負荷を感じやすくなることが多いため、シンスプリントに注意してくださいね。
気付かないうちに足に疲労が蓄積して、シンスプリントを引き起こしてしまいます。
1度シンスプリントになってしまったら、休養しても痛みがぶり返してしまう可能性が高いので、復帰するときはストレッチが嫌いになるくらい行ってくださいね。
足の形が生まれつき悪い
シンスプリントの原因の2つ目は、足の形が生まれつき悪いことです。
足の形が生まれつき悪い方として挙げられるのは、偏平足や回内足(オーバープロネーション)の方などです。
偏平足や回内足には、着地で受ける衝撃を減らすアーチがありません。
そのため、着地で発生する衝撃を直接受けてしまうので、シンスプリントになりやすいです。
足の偏平足や回内足の方の中には、「一生シンスプリントとお友達?」と不安に思った方もいるでしょう。
実は、足指を使ってタオルをたぐり寄せたり離したりする「タオルギャザー」を行うことがアーチ部分のトレーニングに繋がるので、改善の方向に向かうことがあります!
偏平足や回内足で悩んでいる方は、1度試してみてくださいね。
運動環境が悪い
シンスプリントの原因の3つ目は、恵まれていない運動環境で過ごしていることです。
恵まれていない運動環境とは、以下のことを言います。
- 地面が固いグラウンド
- でこぼこしている道路
- 人工芝グラウンド
恵まれていない運動環境で行ってしまうと、足に疲労がたまりやすくなるため、シンスプリントを引き起こしやすくなります。
同時に、かかとがすり減っているシューズやクッション性の低いシューズで運動してしまうと、シンスプリントになる確率を高めるので、注意が必要です。
人工芝グラウンドは一見、「足に衝撃を与えない」と思いがちですが、コンクリートの上に人工芝を敷いているだけなので、硬い地面で運動していることに変わりません。
シンスプリントにならないためにも、運動環境にも気を配ってくださいね。
シンスプリントの治療・改善法
シンスプリントは、適切な治療を行うことで、痛みが改善します。
ここでは、シンスプリントの治療・改善方法について以下の3つを紹介します。
- 保存治療
- リハビリ治療
- 薬物治療
1つずつ詳しく解説していきますね。
保存治療
シンスプリントで行われる1つ目の治療は、保存治療です。
保存治療とは、安静の期間を取って痛みが出る箇所を休める治療方法のことです。
保存治療で行われる治療内容は以下の通りになります。
- 今までしていた負荷のかかる運動をやめる
- 運動前後のアイシング
- 鎮痛剤が備わっている湿布を使う
- インソールの交換
- クッション性の高いシューズを履く
保存治療は特別、苦に感じることを行うのではなく、痛みを自然に和らげる治療がメインです。
保存治療を行う際は、必ず診てくれているトレーナーや医者の言ったことは守るようにしてくださいね。そうでないと、シンスプリントの治りが遅くなってしまいます…。
リハビリ治療
シンスプリントで行われる2つ目の治療は、リハビリ治療です。
リハビリ治療は、先述した保存治療に効果がない場合に行われることが多く、シンスプリントの痛みを和らげる効果があります。
リハビリ治療は、身体の外側から衝撃波を当てるため、痛みがある部分をピンポイントで治療できます。
また、副作用もなく15~20分程度で治療が終了します。
しかし、保険適用ではなく自費治療になるので、注意が必要です。
薬物治療
シンスプリントで行われる3つ目の治療は、薬物治療です。
薬物治療とは、ロキソニンや鎮痛剤が備わっている湿布などで痛みを押さえる治療方法のことです。
先述した2つの治療方法に比べ、身体への負担が強いです。
基本的に薬は胃で消化することが多く、負担がかかります。
シンスプリントの薬物治療を行う場合も胃に負担がかかるので、胃が弱い方はあらかじめ伝えておきましょう。
疲労骨折との違い
シンスプリントと疲労骨折の違いは以下の通りです。
病名 | シンスプリント | 疲労骨折 |
MRI検査 | 白く表示される部分が小さい | 白く表示される部分が大きい |
痛み | 痛みを感じる範囲が広い(10㎝程度) | 痛みが感じる部分が狭い(5㎝程度) |
シンスプリントや疲労骨折は、筋肉の炎症が原因であるため、レントゲンで発見することが難しくなります。
そのため、MRI検査が必要なります。MRI検査の場合、シンスプリントは白い部分が小さく表示されて、疲労骨折は大きく表示されるため、見分けやすいです。
また、痛みの範囲もそれぞれ異なるため、素人の方でも見分けやすくなります。
疲労骨折になる人の多くは、シンスプリント同様、陸上競技やバスケットボール、サッカーをしている人に多いです。
脛に痛みを感じやすい人は、ストレッチやアイシング、適度な休養を自主的に取るようにしましょう。
スポーツ障害の治療は専門家のいる整骨院へ
このページでは、「シンスプリントの症状や治療について知りたい」という方に向けて、シンスプリントの症状や原因、治療方法について紹介しました。
シンスプリントの症状や痛みは、自分で判断することが難しく、自己判断をした結果、症状が悪化してしまうことも少なくはありません。
そのため、専門医に相談するか整骨院への来院をおすすめします。
整骨院には、スポーツ施術の専門家もいるので、初めての方でも安心して利用できるでしょう。
シンスプリントが気になっている方は、お近くの整骨院に通うことを検討してくださいね。