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オスグッド病の治療・原因や成長痛との違いについて解説
「オスグッド病の症状について知りたい」「オスグッド病の治療方法について気になっている」という方は多いでしょう。
オスグッド病は、スポーツ障害のひとつ。
膝下の骨と太ももの前の筋肉が屈伸運動によって引き剥がされてしまうことで、痛みが引き起こされる疾患です。
実際に足の痛みを引き起こしている方の中には、「どうやって治したらいいの?」「もう運動できないの?」など、不安に感じることも多いですよね。
そこでこのページでは、オスグッド病の症状や原因、成長痛との違い治療方法についてまとめました。
オスグッド病で悩みがある方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
オスグッド病とは?
オスグッド病とは、スポーツ障害のひとつです。
スポーツしているときに行うジャンプやキック動作で膝が屈伸するとき、膝のお皿の下の骨が足のつま先方向に強く引っ張られることがきっかけで起こります。
太ももの前の筋肉に付着している部分と骨が剥がれてしまうため、患部の痛みや熱を引き起こします。
オスグッド病は、成長期を迎える小中学生に多いという特徴も。
怪我ではなくスポーツ障害なので、休養さえ挟めば自然に治っていきます。
とはいえ、1度オスグッド病になってしまうと、運動再開時に痛みを再発しやすくなるので注意が必要です。
オスグッド病には、膝下の骨のみが関係しているわけではなく、太ももの前にある筋肉の柔軟性の低下が影響しています。
早期改善を目指すのであれば、適度にストレッチを取り入れることをおすすめします。
オスグッドの症状
オスグッド病によって引き起こされる症状は、以下のとおりです。
- 膝下の骨の部分が突出してくる
- 突出してくると同時に、痛みを引き起こす
- 休養すると痛みは引くが、再開すると再び痛みを引き起こす
オスグッド病は、成長期にあたる小中学生に起こりやすいスポーツ障害です。
そのため、休養を挟んで症状が1度緩和されたとしても、骨は成長をし続けているので再発する可能性は高まります。
運動再開するときは、充分なストレッチやオスグッド病専用のサポーターを使用し、徐々に運動量を増やしていきましょう。
また、オスグッド病の診断方法は以下のとおりです。
- 問診
- MRI
- レントゲン
- エコー
- 超音波
問診では骨が突出しているかどうか、その他の診断方法では、引き剝がされたときに生まれた骨のかけらが見当たるかどうかで診断されます。
見当たった場合は、すぐにオスグッド病と診断されるので、気になる場合は整形外科を受診しましょう。
オスグッド病の原因
オスグッド病の原因は、以下の2つです。
- 大人になりきっていない骨が多く存在する成長期に過度な運動を行うから
- 膝の曲げ伸ばしを行いすぎて、成長期のやわらかい骨に負荷がかかるから
オスグッド病は、原因さえ理解していれば、簡単に治療や予防ができるます。
以下では、これらの原因について詳しく見ていきましょう。
大人になりきっていない骨が多く存在する成長期に過度な運動を行うから
オスグッド病は、大人になりきっていない骨が多く存在する成長期に過度な運動をすることで発症します。
過度な運動とは、クラブ活動や習い事で行う運動のことです。
小中学生の成長期の時期は、やわらかい骨から硬い骨に変わって大きく骨の構造が変わり、慎重が伸びていきます。
しかし、筋肉や足の腱は変わらないため、骨だけが成長することになりますよね。
骨だけが成長した結果、太ももの前の筋肉が固くなり、柔軟性が低下することに。
太ももの前の柔軟性が低下し、筋肉が固くなることでまだ残っているやわらかい骨の一部が引き剝がされることになり、オスグッド病になるのです。
太ももの前の筋肉の柔軟性を高める必要があるので、ストレッチは欠かさず行ってくださいね。
成長期に膝の曲げ伸ばしを行いすぎて、やわらかい骨に負荷をかける
成長期に膝の曲げ伸ばしを行いすぎた結果、成長しきっていないやわらかい骨に負荷をかけてしまい、オスグッド病を引き起こしてしまいます。
膝の曲げ伸ばしは、太ももの前の筋肉や脛の骨を引っ張っています。
そのため、膝全体に大きな負荷がかかることになるでしょう。
小中学生であれば、成長期を迎えている途中なので、やわらかい骨に負荷をかけることにも繋がります。
やわらかい骨に負荷をかけてしまうと、骨が剥がれやすくなり、オスグッド病が発生するのです。
オスグッド病予防のためにも、膝の曲げ伸ばしは無理のない範囲で行ってくださいね。
成長痛との違い
オスグッド病と成長痛との違いは、以下のとおりです。
種類 | オスグッド病 | 成長痛 |
発症しやすい人の特徴 | スポーツを一生懸命行っている小中学生 | 小学生低学年 |
発症する原因 | 膝に負荷をかける | 原因なし |
発症する場所や頻度 | オスグッド病は運動時に、膝下の骨が痛くなる | 足のすべてに痛みを引き起こして、いつ痛みが治まるかはわからない |
レントゲンでの診断 | 骨のかけらが発見できるので診断可能 | 診断できない |
オスグッド病と成長痛は、どちらも足に異常を起こす障害なので、間違われやすいです。
多くの人はオスグッド病なのに成長痛と勘違いして、症状が深刻化します。
深刻化を防ぐためにも足に痛みが出た時点で、スポーツ施術の専門家がいる整骨院に行きましょう。
オスグッド病は、早期発見することで痛みの期間を最小限に抑えることが可能です。
また、再発する可能性も低くできるので、早め早めの行動を心がけてくださいね。
治療方法や予防について
オスグッド病の治療方法や予防としては、以下の4つが主流です。
- 運動の制限・自己療養をする
- 太ももを伸ばす・ほぐすストレッチを行う
- オスグッド病専用器具を使用する
- 手術する
以下では、それぞれの治療方法や予防について詳しく見ていきましょう。
運動の制限・自己療養をする
オスグッド病になったら、運動の制限・自己療養を行いましょう。
オスグッド病の基本的な治療方法は、運動をやめて休養し、痛みが現れている患部を休めることです。
オスグッド病は初期症状で気づいていれば、1週間程度で痛みが治まり、すぐに運動再開が可能です。
しかし、痛みを我慢し続けて運動を行っていると、痛みが治まるまで2~3週間と日数が伸びてしまいます。
また、整骨院への通院や手術にも繋がってくるので、痛みが現れた段階で、運動の制限をかけるようにしてくださいね。
自己療法療養としては、患部を冷やすアイシングが挙げられます。
アイシングをすることで、患部の炎症を押さえることが可能になり、痛みを引かせられるので積極的に取り入れましょう。
自己療養を行っても痛みが引かない場合は、整骨院へ行き、リハビリや鎮痛剤が含まれている湿布を処方してもらいましょう。
太ももを伸ばす・ほぐすストレッチを行う
オスグッド病を予防するために、太ももを伸ばす・ほぐすストレッチを取り入れましょう。
オスグッド病は、太ももの前の筋肉が固くなることが原因で引き起こしてしまうため、下記のふとももを伸ばしたりほぐしたりするストレッチを日頃から取り入れましょう。
太ももの前を伸ばす場合
- 手を後ろに持っていき、上側に引っ張る
- 20~30秒引っ張ると、太ももが伸びる
太ももの後ろを伸ばす場合
- しゃがんだ状態で、足首をキャッチする
- お腹を太ももにくっつけて、膝を伸ばしお尻をあげる
- 20~30秒キープする
太ももをほぐす場合
- 座ったまま、太ももの筋肉を手でつまむ
- つまんだまま横に振る
- 30秒を1日1~2回行う
上記のストレッチを取り入れることで、太ももの柔軟性を高められるので、ぜひ取り入れてくださいね。
オスグッド病専用器具を使用する
オスグッド病を予防するためには、オスグッド病専用器具を使用するのもひとつの方法です。
オスグッド病では、「オスグッドハンド」と呼ばれる専用サポーターを身につけることを推奨されます。
なぜなら、オスグッドハンドを身に着けることで、痛みが出ている部分に負荷をかけないように固定でき、再発防止に繋がるからです。
痛みが現れやすい練習時に着用するだけでよいので、忘れず着用しましょう。
手術する
オスグッド病の再発を防ぐためには、手術をするのもひとつの選択肢です。
オスグッドの痛みを日常生活でも感じる場合は、手術が推奨されます。
オスグッドの手術は、骨小骨を摘出する方法で行われます。
手術後、骨を固定する器具の固定は1~2週間弱着けられて、3週間経つと器具も外れて普通に歩けるようになります。
他の手術方法は、突出している骨に穴をあけて血を流し、リフレッシュさせる「トリリング手術」も取り入れられています。
どちらにせよ、手術は身体に負担がかかるので、あまりおすすめできません。
オスグッド病の重症化を防ぐためにも、先述した運動の制限や自己療養、ストレッチ。再発防止の器具を活用しましょう。
オスグッド病は放置厳禁!整骨院で早期治療を
このページでは、「オスグッド病の症状や治療について知りたい」という方に向けて、オスグッド病の症状や原因、成長痛との違い治療方法について紹介しました。
オスグッド病はスポーツが引き起こすスポーツ障害のひとつです。
そのため、診断を受けた後はスポーツ施術の専門家がいる整骨院での治療がおすすめです。
オスグッド病に限らずですが、お子さんが痛がっている場合は無理をさせずに早めに受診させてあげましょう!