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股関節が痛いのは何が原因?対処法や相談先は?
最近股関節に違和感が…
立ったり座ったりする度に股関節に痛みが走る…
そんな股関節の痛みで、日常生活がままならず悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、股関節痛の原因・股関節痛がする時の対処法を紹介します。
股関節痛の軽減や改善にお役立てください。
股関節が痛いのは何が原因?
股関節の痛みの原因は主に下記の4つです。
- 軟骨・軟部組織の不具合による痛み
- 骨の異常による痛み
- 股関節周辺の神経痛
- 病気が潜んでいる可能性
次の章で詳しく説明していきます。
軟骨・軟部組織の不具合による痛み
軟骨・軟部組織の不具合による痛みは、肥満や重労働が原因です。
肥満や重労働が長く続くと、股関節に常に負担がかかり股関節の軟骨はすり減っていきます。軟骨がすり減ることで、股関節に痛みが起き、やがて歩行障害が生じるケースもあります。そのため、初めのうちは自覚症状がなく股関節の痛みや歩行障害の症状が現れた時に、軟骨のすり減りが発覚するケースもみられます。
骨の異常による痛み
骨の異常による痛みは「骨折」に起因するケースが大半です。
加齢や閉経後のエストロゲン減少に伴って骨密度が低下すると、骨内部の空洞化が進み骨が脆くなります。
この状態が「骨粗鬆症」です。
骨粗鬆症が起きていると転倒や尻餅で、骨折が起こりやすくなります。
骨折によって、股関節の痛みや歩行困難が生じるのです。
股関節周辺の神経痛
股関節周辺の神経痛は、「子宮筋腫」や「卵巣嚢腫」に起因している可能性があります。
子宮筋腫とは、子宮にできるこぶのような良性腫瘍です。一方、卵巣嚢腫は、子宮にできるはずの内膜が卵巣に出来てしまい、月経血が卵巣に溜まってしまう事で起きます。
子宮筋腫や卵巣嚢腫が大きくなり、骨盤神経を圧迫してしまうことで股関節痛が生じることがあるのです。
病気が潜んでいる可能性
股関節の痛みには病気が潜んでいる可能性もあります。
股関節痛を発症する病気は主に下記の3つです。
- 変形性股関節症
- 関節リウマチ
- 骨頭壊死
次の章で詳しく解説していきます。
股関節が痛い原因で考えられる病気
股関節の痛みがある時、もしかしたら病気が潜んでいる可能性もあるの?病気が原因の股関節痛の症状や原因が気になる方も多いのではないでしょうか?
この章では、股関節が痛い原因で考えられる病気を症状や原因を交えて解説していきます。
変形性股関節症
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることによって股関節に痛みを発症したり、歩行困難をきたしたりする病気です。
原因は肥満や重労働をしている事が大多数です。肥満や重労働は常に股関節に負担をかけます。
その結果、股関節の軟骨が徐々にすり減らされ、股関節の痛みや歩行障害を生じてしまうのです。
頻繁に足の付け根に痛みを感じるようになったら、変形性股関節症を疑い整形外科受診をすることがおすすめされます。
そして一度すり減ってしまった軟骨は元に戻らないのが現状です。
そのため変形性股関節症と診断された時は、軟骨のすり減りや股関節の痛みを助長させないように長時間の立ち仕事や重労働は控えるようにすることが重要です。
関節リウマチ
関節リウマチは、原因不明の自己免疫疾患です。
何らかの原因で自身の免疫が自身の正常組織を攻撃してしまう病気で、関節に炎症が起こるのが特徴です。
リウマチは関節の痛みや腫れ・発熱から始まり、進行すると骨や関節にも攻撃が及び、脱臼や変形が生じて股関節の痛みにつながります。
リウマチの進行を抑えたり痛みを取ったりする薬物療法や運動療法が行われますが、痛みにより歩行障害をきたす時には、人工関節置換術が行われることもあります。
骨頭壊死
骨頭壊死は、骨に十分な血液が回らないことで骨の細胞が栄養不足になり骨が壊死してしまう病気です。
アルコールの過剰摂取やステロイド剤の長期服用で発症する頻度が上昇します。
壊死は骨頭(足の付け根の先端の丸い骨)に起こり、壊死した部分に体重がかかると骨頭が陥没し痛みが出ます。
そして、股関節の可動域は狭まり、ひきづるようにしか歩けなくなってしまうという症状も出現します。
壊死した骨頭が元に戻ることはないため、多くの場合手術療法が取られます。
この章では、股関節痛を発症させる病気について紹介してきました。
でも痛い時って何処に相談したらいいの?と相談先に悩む方も多いと思います。
次の章で股関節が痛い時の相談先を紹介していきます。
股関節が痛い時の対処法・相談先
股関節が痛い原因は、骨や関節の異常・あるいは関節リウマチや変形性股関節症等の病気が関連していることがあります。
骨や関節の異常・病気は目に見えてわかるものではありません。
そのため、痛みの程度が軽い時には、「これぐらいならば大丈夫」と自己判断で放置してしまいがちです。
しかし、痛みをそのまま放置してしまうと体動困難や歩行障害などの重大な症状に移行してしまうケースもあります。
そのため、適切な処置や対策をとることが大切です。
この章では痛みがある時の対処法や相談先を紹介していきます。
まずは整形外科・整骨院に相談
股関節の痛みが数日〜数週間続いていたり、痛みで日常生活がままならなかったりする時には、整形外科を受診し、専門医の診察を受けることが大切です。
自己判断は後に体動困難や歩行困難となってしまう危険性もあります。
痛みの程度に関係なく、違和感を感じたら必ず受診をする事を心がけましょう。
受診時には、どこが痛むか・いつから痛みがあるか・痛みが起こる前にぶつけたり怪我をしたりしなかったか・既往歴や常用薬の有無も伝えることが重要です。
整形外科では、まずはレントゲンやCT撮影をし骨や関節に異常がないかを確認し、
異常の程度によって、痛み止めの処方やリハビリテーション等の治療方針が決定されます。
また、整骨院へ相談することもおすすめです。
整骨院では柔道整復師の国家資格を持つ施術者が痛みの原因にアプローチ。
股関節痛では、主に高電圧の刺激を身体の深部に浸透させて温めることで痛みの緩和を図るハイボルト法・痛む部分を固定するテーピング術が股関節痛に対して行われています。
自宅でできるケア
整骨院は抵抗があったり通う時間がとれなかったりする方は、自宅で行えるケアもあります。
自宅でできるケアは主に、ストレッチ・運動・食生活改善です。
ストレッチ
ストレッチは筋肉を柔らかくし、体を温める効果があります。
身体が温まると血行がよくなり、痛みの放出物質が減少することで痛みの改善を図ることができます。
ここでは、股関節の痛みに効果的なお尻の筋肉を伸ばすストレッチを紹介していきます。
左右それぞれ各15秒間を2回行うと効果的です。
- 仰向けに寝た状態で、片方の膝を両手で抱えたら身体に引き寄せます(この時、反対側の膝は伸ばした状態で膝が床から浮かないようにします)
- 痛くない程度にできる限り膝を身体に寄せ、お尻が伸びているのを感じます
- 膝を身体に寄せたまま15秒姿勢をキープします
- 15秒終わったら反対側も同様に行います
運動
運動もストレッチ同様、行うことで身体が温まるので血流改善につながりやすく、痛みの緩和に有効です。
ウォーキング
ウォーキングは、かかとから着地することを意識することで、着地の衝撃を和らげ、股関節に負担をかけず歩くことが可能です。
一方、すり足での歩き方は着地の衝撃がダイレクトに股関節に伝わるため逆効果になります。
1回のウォーキングは15分程度にとどめ、かかとから着地することを心掛けると効果的です。自身の体調と相談しながらゆっくり無理のない程度に行うことが重要になります。
水中ウォーキング
プールで行う水中ウォーキングは身体が水に浮く「浮力」が働き、地上で行うウォーキングよりも筋肉や股関節にかかる負担を減らして運動することが可能です。
股関節にかかる負担が少ないため、痛みがある時でも無理なく行うことできます。
週2回程度、1回につき30分〜1時間程度行うと効果的です。
心臓疾患や強い頭痛持ちの方は、自己判断での開始は健康を害する可能性もあるため、医師に相談してから始めてください。
食生活改善
股関節の痛みを抑えるためには、食生活の改善も役立ちます。
DHAやEPAの不飽和脂肪酸を含む「魚」やビタミンCを含む「緑黄色野菜」は炎症を抑える作用があり積極的に摂りたい栄養素の1つです。
不飽和脂肪酸やビダミンCを積極的に摂ることで痛みが軽減しやすくなります。
また、ビタミンEやポリフェノールを含みエストロゲンに似た作用を持つ「ナッツ類」やビタミンDを含む「卵黄」、カルシウムを含む「乳製品」や「牛乳」も骨の健康を保つ働きがあるのでおすすめです。
股関節の痛みには肥満が関連するケースもあります。
上半身の重さがダイレクトに股関節にかかることで、股関節の軟骨がすり減らされて股関節が痛むケースです。
軟骨のすり減りや股関節痛を減らすためには「減量する」事が最善策になります。
低カロリー・高タンパクな食事を心掛ける「食事療法」とジョギングやエアロビクス等の「運動療法」を組み合わせて行うことで効率よく減量することが可能です。
まとめ
股関節痛の原因や対処法がおわかりいただけたのではないでしょうか?
股関節痛は、骨や軟骨・股関節周辺の神経の異常が原因のものから関節リウマチなどの病気が原因の場合もあります。
痛みが生じるようになったら自己判断はせずに、整形外科受診をしたり、整骨院に通ったりして適切な治療を受けることが大切です。
整形外科の受診や整骨院への通院と並行して日常生活の中で、運動や食生活の改善を目指すと早期に股関節痛の軽減につなげられる可能性があります。
ぜひ、運動や食生活の見直しも検討してみてください。