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東洋医学の水毒とは?症状や効果的な漢方薬について
冷えや頭痛、めまい、胃腸の調子が悪い方は、水毒による症状を引き起こしているかもしれません…。
とはいえ、「水毒ってなに?」と疑問に感じられている方も多いと思います。
そこで今回は、水毒について知りたい方に向け、4つのポイントについてまとめました。
- 東洋医学での水毒の概要
- 水毒による不調
- 水毒への対処法や予防法
- 水毒に効果的な漢方
水毒には漢方が効きますので、最後に効果的な漢方についても詳しく説明します!
東洋医学・漢方での水毒とは?
東洋医学・漢方での水毒とは、体内の水の巡りが悪い人に引き起こされる状態のことです。
東洋医学には、風邪(ふうじゃ)、寒邪(かんじゃ)、暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、火邪(かじゃ)といった6つの用語があり、体の不調が引き起こされたときに用いられます。
水毒は、6つのうちの湿邪に当てはまります。
よく水毒と水中毒で混同される方もいらっしゃいますが、水毒は脱水している状態のことで、水中毒は水分を大量摂取したときに引き起こされる状態のことです。
「脱水しているのであれば水分を取ればいいのでは?」と感じる方もいると思いますが、水分の取り方によっては消化器官に負担をかけてしまう恐れがあります。
後述する対処法や予防法をきちんと理解し、水毒への理解を深めていきましょう!
水毒による不調
水毒になってしまうと、さまざまな不調を引き起こします。
ここでは、水毒による3つの不調を紹介します。
- 身体全体に水が回ることで引き起こされる不調
- 消火器に水がたまることで引き起こされる不調
- 天気が悪いときに引き起こす不調
水毒の理解を深めるためにもまずは、不調について理解しましょう!
身体全体に水が回ることで引き起こされる不調
水毒になり急に水をとってしまうと、むくみやめまいを引き起こします。
症状がひどくなれば、倦怠感や関節痛に悩まされてしまうことも。
症状の特徴は、ぐるぐるしためまいや他の人から見ても分かる身体のむくみなどが起こることです。
むくみの場合、ふくらはぎや足首などといった下半身に生じます。そのため、適度に下半身のマッサージやストレッチを行うのが効果的です。
また、身体がむくんでしまうとお肌の調子が不安定になることもあります。脱水症状を引き起こしているときは、一気に水を飲むのではなく少しづつ摂取してくださいね。
消化器に水がたまることで引き起こされる不調
水分をとったあと、消化器に水がたまることがあります。
消化器に水がたまると、胃もたれや食欲不振、吐き気といった症状が引き起こされます。
また、消化の力が弱まることで栄養を吸収できなくなり、身体の疲れやだるさが顕著に現れてきます。
まずは水毒にならないこと、もしなってしまったら水を適切な量やタイミングで飲むようにしましょう!
天気が悪いときに引き起こす不調
水毒は、雨や風の強い日といった天気が悪いときに不調が現れることもあります。
水毒を日常的に起こす人は、体内に水分が侵入してきたことをいち早く察知するため、頭痛やめまい、吐き気といった不調をよく引き起こします。
また、身体に余分な湿気が入ってくるような環境に身を置かれていると、体調が悪くなることも。
水毒になりやすいと自覚しているのであれば、過ごす環境にも気を遣いましょう。
水毒への対処・予防法
水毒は、適切な対処や予防法を知っていれば怖くありません!
ここからは、水毒への対処・予防法について以下の4つを紹介します。
- 水分を取りすぎない
- 運動不足を解消し、代謝を高める
- 身体を温めてくれる食品を摂取する
- お腹を冷やさない
1つずつ順番に見ていきましょう。
水分を取りすぎない
水毒への対処・予防法の1つ目は、水分を取りすぎないことです。
水毒になってしまうと、喉が渇いてついつい水を取りすぎてしまいますよね。
もちろん水分を取るのはよいことなのですが、取り方には注意が必要です。
なぜなら、一気に水を飲んだりキンキンに冷えている水を口にすると、胃腸に負担をかけるからです。
胃腸に負担をかけてしまうと、めまいや頭痛、吐き気が不調として現れます。
また、冷えている水を飲むと身体を冷やすことに繋がるので、水毒をさらに悪化させます。
水毒になったからと言って、1日に何リットル飲まないといけないと無理をするのではなく、自分に合った水分量を見つけましょう。
運動不足を解消し、代謝を高める
水毒への対処・予防法の2つ目は、運動不足を解消し、代謝を高めることです。
水毒になる理由としてまず挙げられるのは、水を巡回させる内臓の力が落ちていることです。
筋肉が少ないと内臓の力が落ちやすく、水分をとっても上手く吸収してくれません。
「水分は適度に取っているんだけれど、水毒の症状が現れる」といった方は、筋力不足が原因である可能性が高いので、運動不足を解消しましょう。
手軽にできる運動だと朝のウォ―キングや階段の上り下りがおすすめです。
水毒の症状は下半身に現れやすいので、いつでもできるスクワットもよいでしょう。
また、代謝を高めることで水毒を予防できることも。40℃以上のお風呂は身体に負担をかけるので、38℃ぐらいのぬるま湯で徐々に身体を温めましょう!
身体を温めてくれる食品を摂取する
水毒への対処・予防法の3つ目は、身体を温めてくれる食品を摂取することです。
水毒になってしまう理由の1つに、身体の冷え過ぎが挙げられます。
身体が冷えすぎると水毒が悪化しやすくなるので、積極的に身体を温める代謝のよい食べものを摂取する必要があります。
身体を温めてくれる食品は以下のとおりです。
- リンゴ
- ショウガ
- みそ
ちなみに、身体を温めてくれる食品を陽性食品、身体を冷やす食品を陰性食品といいます。
陰性食品には、コーヒーやカレー、バナナなどが該当します。水毒になる方の多くは、陰性食品を過剰摂取する傾向にあるので注意しましょう。
お腹を冷やさない
水毒への対処・予防法の4つ目は、お腹を冷やさないことです。
お腹が冷えていると全身の代謝が悪くなるため、全身がむくんだりお腹の調子が悪くなったりと水毒に関するさまざまな不調が起こってしまいます。
また、夏に暑いからと言って冷房をかけすぎていると、簡単にお腹が冷えてしまうので注意が必要です。
とはいえ、「クーラーがないと夏は乗り切れない」といった方も多いと思います。
そのような方は、腹巻をつけてお腹の冷えを防止しましょう。
水毒に効果的な漢方は?
最後に、水毒に効果的な漢方について以下の3つを紹介します。
- 五苓散(ごれいさん)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)
漢方を使用することで、身体の不調を整えられます。
それぞれの症状に適した漢方を紹介しますので、自分に合った漢方を選んでくださいね。
五苓散(ごれいさん)
水毒に効果的な漢方の1つ目は、五苓散(ごれいさん)です。
五苓散の効果は以下のとおり。
- 不要な水分を体外へ押し出す
- むくみや吐き気、下痢などの症状を抑える
- 2日酔いになりにくくなる
五苓散は、余分な水分を体外へ押し出す漢方です。
一時的に不要な水分が体内のどこかに溜まっていて、関節痛を引き起こしている場合に効果的です。
また、「お酒が抜けなくて辛い」「水毒によって顔のむくみがひどい」といった方に向けても効果的な漢方なので、よくお酒を飲む方や水毒に悩まされている方は飲んでみてはいかがでしょうか。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
水毒に効果的な漢方の2つ目は、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です。
当帰芍薬散の効果は以下のとおり。
- 全身に栄養素を与え、血行を良くする
- 代謝を整える
- 冷え性や生理不順を改善
当帰芍薬散は、水毒だけでなく冷え性や生理痛にも効果的な漢方です。
「生理痛がひどい」「冷え性だから冬が辛い」といった方におすすめの漢方と言えるでしょう。
半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)
水毒に効果的な漢方の3つ目は、半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)です。
半夏白朮天麻湯の効果は以下のとおり。
- 倦怠感やふらつきを抑える
- 目の奥の痛みが無くなる
- 二日酔い後の水毒発症率が低下する
半夏白朮天麻湯は、水毒になると起こりやすい倦怠感やふらつきを抑えてくれます。
また、目の奥の痛みや二日酔い対策としても効果的な漢方です。
「倦怠感やふらつきが酷い」「二日酔いによくなる」方は、半夏白朮天麻湯の服用を検討しましょう。
水毒には漢方や運動やストレッチを取り入れよう!
このページでは、「東洋医学の水毒についてと水毒に関する漢方について知りたい」という方に向けて、水毒の概要や不調、対処・予防法、おすすめの漢方について紹介しました。
水毒は、めまいやふらつき、吐き気などといったさまざまな不調を引き起こす恐ろしい疾患です。
そのため、水毒に効果的な漢方を取り入れて対策する必要があります。
また、代謝を整える運動やストレッチも水毒に効果的ですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。