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外反母趾の原因・治療法を解説
「最近、足先が屈曲していて痛みを感じる」
「靴を変えてから歩くだけで、足が痛い」
このような悩みが続いているとき、整骨院や整形外科を受診した方が良いのか悩みますよね。
結論から言うと、上記のような痛みは外反母趾の可能性が高いので、重症化する前に整骨院や整形外科を受診してください。
とはいえ、「外反母趾ってなに?」と疑問に感じる方も多いと思います。
本記事では、このような疑問を解決すべく、外反母趾の症状や原因について解説します。
また、整骨院や整形外科で受けられる治療についても併せて解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
外反母趾とは?
外反母趾とは、足の親指がくの字に変形する状態のことです。
外反母趾になると、骨が突出し靴に突出した部分が当たることで、炎症や痛みを引き起こします。
初期段階では、軽い痛みのためそれほど気になりませんが、なにも処置せず放置していると日常生活でも痛みを感じることに…。
外反母趾は女性に多い疾患で、3人に1人の女性に発症します。
その理由は、足に負担がかかりやすいヒールが外反母趾の原因の1つになっているからです。
外反母趾は、母趾だけでなく足全体の問題なので、後述する外反母趾の症状や原因についてもきちんと理解してくださいね。
次に、外反母趾の検査方法と診断について紹介します。
外反母趾の検査方法と診断
外反母趾の検査方法は、レントゲンが一般的です。
外反母趾は第1中足骨と第1基節骨をなす角の「外反母趾角」の角度によって症状の段階が異なるので、以下を参考にしてください。
- 正常:外反母趾角が15度
- 軽傷:外反母趾角が15~30度
- 中等:外反母趾角が30~40度
- 重症:外反母趾角が40度以上
重症になると、保存治療では治らないため手術が行われます。
ただし、重症になればなるほど痛みが強いというわけではありません。
外反母趾を発症している人の中には「中等や重症だけど全く痛くない」といった方もいます。
とはいえ、痛みや炎症がないからといって自己判断で放置してはいけません。
母趾に違和感や目に見えて曲がっているような症状があれば、整骨院や整形外科を受診しましょう!
外反母趾の症状
外反母趾は、進行してしまうと日常生活でも痛みを引き起こします。
そのため、早期発見・早期治療が重要です。
ここからは、外反母趾の「一般的な症状」と「進行してしまったらどういう症状がでるのか」の2パターンに分けて紹介します。
一般的な症状
外反母趾の一般的な症状は以下のとおりです。
- 体重をかけたときの痛み
- 母趾内側の腫れ
- 目に見えて分からない屈曲
一般的な症状の場合、それほど痛みは感じません。
「少し違和感あるかな〜」「痛みを感じるかな〜」といった軽めの症状が一般的です。
この段階で外反母趾に気付けていると、重症化を防げるので症状について把握しておいてくださいね。
進行してしまったらどういう症状が出るか
外反母趾が進行してしまうと、以下のような症状がでます。
- 足の人差し指の付け根や小指の付け根にタコが発生
- 衝撃や負荷が母趾にかかると、痛みを感じる
- 足のアーチが低下し、中足骨頭に負担がかかる
外反母趾が進行してしまうと、日常生活でも痛みを生じます。
重症化してしまえば、手術を受けないといけない場合も。
外反母趾の場合は、症状が進行すれば症状が顕著に現れるので「気付かなかった」ということは基本的にはありません。
そのため症状に当てはまってるかすぐに確認し、当てはまっていれば外反母趾の診察が可能な整骨院か整形外科を受診しましょう。
外反母趾の原因
外反母趾を改善するためには、外反母趾になってしまう原因を探すことが大切です。
ここでは、外反母趾の原因を3つ紹介します。
- 足に合わない靴
- 体質
- 遺伝的性質
外反母趾を改善させるためにも、原因を1つ1つ理解しましょう。
足に合わない靴
外反母趾の原因の1つ目は、足に合わない靴を履いていることです。
足に合わない靴を履いていると、母趾の付け根から先にかけて圧迫されます。
女性に外反母趾が多い理由は、ヒールが足を圧迫し負担をかけるからです。
ヒールの場合、足先を圧迫したりかかとが高ければ、足先全体に負荷がかかって靴の先端に押し付けられます。
その結果、外反母趾を発症しやすくなるのです。
とはいえ、「仕事でヒールを履かないといけない」といった方も多いでしょう。
そういった方は、整骨院や整形外科を受診しましょう。
整骨院や整形外科を受診することで、外反母趾の進行を抑える処置を行ってくれます。
外反母趾の症状が出ている場合は、受診を検討してみてくださいね。
体質によって引き起こされる
外反母趾の原因の2つ目は、体質によって引き起こされることです。
外反母趾は、関節リウマチの合併症として引き起こされることがあります。
また、生まれつき偏平足気味な方も外反母趾を発生しやすいです。偏平足とは、足の衝撃を吸収してくれるアーチがない足のことです。
アーチがないと母趾の中足骨が扇状に内側に開き、足先が靴で圧迫されます。
偏平足で悩んでいる方は、家でもできるトレーニング方法を取り入れましょう。
また、20〜30代で外反母趾を引き起こす原因は、肥満や筋力低下しているからです。
「最近太ってきたな〜」と感じていて外反母趾に悩んでいる方は、少しずつダイエットしてみてくださいね。
遺伝的性質
外反母趾の原因の3つ目は、遺伝的性質です。
外反母趾の場合、「母や祖母も外反母趾」といったことが多々あります。外反母趾に該当しているなら、1度母や祖母に聞いてみてくださいね。
また、足の指で親指がもっとも長い方は、親指が靴の先端に当たって圧迫されやすくなるので、外反母趾になりやすいことも。
親指がもっとも長い方は、靴をワンサイズ大きめのものを選ぶことが、ポイントですよ。
外反母趾の治療
ここまで、外反母趾の3つの原因について紹介しました。
ここからは、外反母趾の治療を「保存治療」「手術」に分けて紹介します。
それぞれ整骨院や整形外科で治療を受けられるので、外反母趾の症状が気になる方は受診してみてくださいね。
保存療法
外反母趾の治療の1つ目は、保存治療です。
外反母趾の保存治療には、主に装具療法と運動療法があります。
装具療法とは、中敷きやアーチを高く保つためのサポートを足裏に装着して、外反母趾の発症を防いだり遅らせたりする療法のことです。
また、外反母趾の装具にはセパレーターといった外転装具もあります。それぞれの装具は足に合ったサイズで利用しないと、外反母趾を悪化させてしまう恐れがあります。
そのため、個人で購入するのではなく、必ず整骨院や整形外科を受診し、自分に合ったサイズの装具をもらいましょう。
運動療法では、日常生活でも取り入れられる母趾のトレーニングを教えてくれます。
たとえば、アーチを維持するためにゴムハンドを療法の母趾にかけて、内側に動かすトレーニングなどがあります。
少しでも症状を良くし再発させないためにも、積極的に運動療法を取り入れてくださいね。
手術
外反母趾の治療の2つ目は、手術です。
手術は、保存治療をおこなっても症状が改善しない場合に用いられます。
また、痛みが強かったり変形の角度が40℃以上であれば、手術を進められることも。
手術方法は、1時間以内に終わる簡単なものです。翌日には歩くことができるので、日常生活にもそれほど支障をきたしません。
元通りに靴が履けるのは手術後2か月です。期間は少し長いですが、治りきっていない状態で靴を履いてしまうと再発する恐れがあるので、必ず守ってくださいね。
軽い外反母趾でも整骨院や整形外科で診てもらおう!
本記事では、外反母趾の症状や原因、整骨院や整形外科で受けられる治療方法について解説しました。
外反母趾は、重症化すると治療期間が長くなることも。
そのため、軽い症状であっても1度整骨院や整形外科で診てもらう必要があります。
外反母趾でストレスを感じないためにも、早期治療・早期発見を意識してくださいね。