慢性的な片頭痛(偏頭痛)には漢方での治療も有効

偏頭痛漢方

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「鎮痛剤を飲んでも、頭が痛くて仕事に集中できない……」

このようなお悩みがあるとき、偏頭痛に効く漢方薬が気になる人もいるのではないでしょうか。

西洋医学の薬に加えて効果が薄いと言われていますし、自分ではよくわかりませんよね。

本記事では、そんなお悩みを抱えている方に向けて、偏頭痛に効く漢方薬についてまとめました。

また、根本的に治したい人に向けて偏頭痛の原因についてもまとめているので併せてご覧ください。

目次

片頭痛(偏頭痛)の原因

片頭痛の原因は何らかの要因で、脳の血管が急激に広がることです。脳の血管が拡張すると、周囲の「三叉(さんさ)神経」を刺激します。

「三叉神経」とは目から上のおでこ、目と口の間のほっぺた、口から下のあごのあたりの3つの領域にある中枢神経のことです。

その三叉(さんさ)神経への刺激で炎症物質が発生すると、血管が拡張されて片頭痛を引き起こすと考えられています。

具体的には、以下のような生活習慣が偏頭痛を引き起こす原因だと考えられています。

  • 心身のストレスから解放されることによるもの
  • 生活環境の乱れによるもの
  • 天候や気圧など、環境の変化によるもの
  • 血管を拡張させる食材・飲料によるもの
  • 鎮痛剤など薬の飲みすぎによるもの

偏頭痛は上記のように、ちょっとした生活習慣や生活環境で起こります。偏頭痛の特徴としては、脈を打つような痛みが起こることです。

三叉神経の一部は脳の血管を取り巻くように通っているために、そういったズキンズキンとした痛みが起こるのです。

また、頭が痛むだけではなく、吐き気や嘔吐のほか、ギザギザした形の光が見えたり、光によって歯科医の一部が遮られたりする症状が現われるケースもあります。

以下で、偏頭痛の原因について詳しくまとめましたので、ご自身に当てはまる原因について考えてみてください。

心身のストレスから解放されることによるもの

心身のストレスから解放されたときは、急激に血管が拡張することがあります。

偏頭痛が起こるときに考えられる状況としては、仕事が休みの週末や、大きなプロジェクトが終わったときなどです。

特徴的なのは、ストレスがかかっている真っ最中ではなく、ストレスとなる出来事が終わった直後に偏頭痛が発生するということです。

偏頭痛の症状が出たときは無理せずに、まずは病院を受診することをおすすめします。

薬などを服用しても治らない場合は、整骨院や漢方薬局などに頼るのも1つの方法ですよ。

生活環境の乱れによるもの

生活環境にも血管が拡張され、偏頭痛が引き起こされてしまう場面があります。

自律神経の調節を行う部分「視床下部」は、女性ホルモンの分泌や睡眠・食欲などをつかさどっています。

視床下部で何らかの刺激が起こると、顔にある皮膚の感覚を伝える「三叉神経」に炎症が起こります。

また、脳内の血管が拡張して三叉神経を刺激したりして、偏頭痛が発生してしまうのです。

具体的には、以下のような原因が考えられます。

  • 寝すぎ、寝不足など睡眠の問題
  • 女性ホルモンの変動
  • 空腹や疲労

上記のような日常の生活習慣の乱れや環境の変化によって偏頭痛が起こります。

偏頭痛が悪化すると日常生活を過ごすのも大変です。

仕事や家事などに支障が出てきてしまいますので、なるべく早めに病院を受診しましょう。

天候や気圧など、環境の変化によるもの

偏頭痛は、以下のような刺激によって引き起こされるケースもあります。

  • 光や音の強い刺激
  • 気候や低気圧の影響

症状が悪化してくると、パソコンやテレビなどの光や音に敏感になって、そこから偏頭痛が発生することもあります。

光や音などの強い刺激による偏頭痛の原因は、パソコンやスマホの画面から出ている「ブルーライト」が脳を刺激して、脳の血管が急激に広がることです。

よくある偏頭痛が起こる前の前兆として、前に目の前に光が見えることがあります。

強い光を偏頭痛の前兆として捉えている方も多いのではないでしょうか。長いとキラキラした光やギザギザの光が60分ほど続きます。

また、気候や低気圧の影響がトリガーとなり、偏頭痛が引き起こされるケースも珍しくありません。

梅雨時に起こりやすい方、冬に起こりやすい方など、季節によっても個人差があります。

このような要因による偏頭痛は防ぎようがないため、内科や漢方薬局、整骨院などの専門家に頼りましょう。

血管を拡張させる食材・飲料によるもの

血管を拡張させる食べ物も、ポリフェノールが含まれているため、偏頭痛が起こる可能性があります。

具体的な食品としては以下のようなものです。

  • オリーブオイル
  • チーズ
  • 赤ワイン

偏頭痛を予防したい場合は、上記のようなポリフェノールが含まれている食べ物の摂りすぎに注意しましょう。

漢方薬局では食生活のアドバイスをしてくれることもあるので、自分で改善方法が分からない場合は相談してみるのも良いでしょう。

鎮痛剤など薬の飲みすぎによるもの

鎮痛剤を1か月に15日以上、それを3か月にわたって服用し続けていることが原因で偏頭痛が起こる場合もあります。

薬の種類によっては、1か月に10日以上でも痛みが発生するようです。

一般的には西洋医学で偏頭痛の治療をする際に、頓服として鎮痛剤が処方されます。または、薬局やドラッグストアで入手することもあるでしょう。

頭痛を抑えようとして飲み続けた薬が原因で、薬物乱用状態になっていることもあるのです。

この場合は漢方薬に切り替えることで、偏頭痛が改善する可能性があります。

漢方薬局なら薬物中毒の原因を減らしていけるほか、自分に合った漢方薬を見つけることで偏頭痛を改善する効果が期待できます。

病院で治らないのであれば、漢方薬局や整骨院を頼ってみることをおすすめします。

片頭痛(偏頭痛)はまず病院での受診を

偏頭痛になったら、まずは病院で危険な病気の前兆ではないか診てもらうことが大切です。

偏頭痛の患者数は多く、厚生労働省によると、年間で8.4%の人が発症しています。

また、偏頭痛は脳卒中やくも膜下出血などの危険な病気の前兆だったということもあります。

特に、今までに経験のしたことがないほどの頭痛に加えて吐き気や嘔吐が伴っている場合は、出血していることも考えられるので注意してください。

偏頭痛持ちの方は見過ごしてしまいがちですが、鎮痛剤で治まらないほどの頭痛があれば、今すぐ救急車を呼ぶか病院を受診するのがおすすめです。

それ以外の慢性的な偏頭痛には、漢方での治療も効果的です。

どちらの場合でも、無理をせずに病院に行くか、漢方薬局や整骨院などのプロに相談してみることをおすすめします。

片頭痛(偏頭痛)に効果的な漢方薬は?

漢方薬にもさまざまな種類があるため、偏頭痛に効果的な薬剤をまとめてみました。

種類効能
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)・体を温める・頭痛や吐き気を鎮める
桂枝人参湯(けいしにんじんとう)・胃腸の機能を高める・頭痛をおさえる・心臓のドキドキ感をしずめる
釣藤散(ちょうとうさん)・中年以降の慢性的な頭痛や頭重感に適応・特に、起床時から午前中にかけての症状に効果的・頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、のぼせ、抑うつ、不眠などにも用いる
葛根湯(かっこんとう)・発汗作用がある・病気の初期で、比較的体力のある人に向いている・カゼのひき始めでゾクゾク寒気がするときに使用・頭痛や肩こり、筋肉痛、じん麻疹などにも適応
五苓散(ごれいさん)・無駄な水分を取り除き、水分循環を改善・はき気や嘔吐、下痢、むくみ(浮腫)、めまい、頭痛などに適応・二日酔いの諸症状やドライマウスなどにも応用される

偏頭痛の漢方薬と言っても、さまざまな種類と用途があります。

冷え性なら呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、身体がむくみやすいなら五苓散(ごれいさん)、と言ったよう選び方ができる点も漢方薬のメリットですね。

漢方薬は全身のバランスを整えて、偏頭痛を改善に導いてくれるものです。

また、自分の体質に合う漢方薬を服用することで、最短20分で効果が現れはじめると言われています。

あなたの生活習慣や偏頭痛の現れ方、体質などによって自分に合う漢方を探してみてくださいね。

漢方薬局など専門家による医学的アプローチを行うと、偏頭痛の原因でもある薬物乱用も防げて、漢方による高い治療効果が期待できます。

漢方薬は一般的には重大な副作用がないと言われているので、病院に行っても改善しない方は服用を検討してみてくださいね。

偏頭痛は放置せずに病院へ

急性的な偏頭痛は、脳卒中やくも膜下出血の前兆である可能性があります。

今までに感じたことのない強い痛みがあれば、病院を受診しましょう。

病院の受診をして何も問題がないようであれば、漢方薬局や整骨院の利用もおすすめです。

自分に合った漢方薬を見つけて、日常生活に支障があった偏頭痛を解消して軽やかな生活を送りましょう!

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