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妊活時に効果的な漢方薬と取り入れ方を解説
「妊活に漢方って効果があるの?」
このような疑問があるとき、その真偽や妊活時にどんな漢方を飲めばいいのかが気になりますよね。
あまり漢方を飲んだことがない方は、どんな風に漢方を取り入れたらいいのか分からないのではないでしょうか。
本記事では、このようなお悩みを解決すべく、妊活時に効果的な漢方薬と取り入れ方について解説しました!
不妊の原因
不妊の原因は男性と女性どちらもに存在します。
- 男性における不妊の原因:射精障害、精液の異常
- 女性における不妊の原因:排卵障害、受精障害、着床障害
もちろん、原因不明のケースもあるため、一概には男女どちらかに原因があるとは言えません。
まだ検査をしていない場合は、男女ともに病院へ行って検査を受けてみるのもおすすめです。
妊活に効く漢方は?
妊活に効く漢方は、不妊の原因になりやすい冷えやストレスに直接作用してくれるものです。
東洋医学では心身ともに改善するため、漢方は妊活に良いとされています。以下で、症状別におすすめの不妊に効く漢方薬をまとめました。
改善できる症状:冷え
以下のような漢方が冷えを改善できます!
- 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
- 温経湯(ウンケイトウ)
- 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
身体が冷えると必要な酸素や栄養素などが十分に行きわたらずに、不妊になる可能性があります。漢方でも冷えを改善する効果が期待できるため、以下でまとめてみました。
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)は冷え性の中でも、痩せて体力のない「虚証(きょしょう)」の人におすすめです。当帰芍薬散が冷えに効果的な理由は水の流れを良くして、全身を温めてくれるためです。
当帰芍薬散は冷え以外にも、めまい、足の冷え、脱力感、疲れやすいなどの症状にも効果があります。
温経湯(ウンケイトウ)
温経湯(ウンケイトウ)は冷え性で体力があまりなく、皮膚やくちびるが乾燥しやすい人に処方されやすい漢方薬です。
温経湯は血液の流れを良くして身体のほてりを取ってくれる反面、身体全体を温める作用もあるためです。また、温経湯には乾燥した皮膚にうるおいを与えたり、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。
不妊治療によく用いられる漢方薬のため、気になる方は漢方薬局や病院で尋ねてみましょう!
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)は下半身の冷えがつらいかたにおすすめの漢方薬です。桂枝茯苓丸には、血の巡りの悪さ、気の循環を良くする、水の流れを良くするなどの作用があります。
比較的、体力がある人におすすめの漢方薬です。桂枝茯苓丸の漢方は冷え以外にもほてり、めまい、頭痛、更年期障害、しみ、湿疹、にきびなども改善できると言われています。
桂枝茯苓丸が気になる方は、漢方を扱っている病院や漢方薬局を受診するのがおすすめです。
改善できる症状:ストレス
ストレスを改善できる漢方には、以下のようなものがあります。
- 加味逍遙散(カミショウヨウサン)
- 四逆散(シギャクサン)
妊娠中の女性には、1/3以上にストレス症状が認められています。東洋医学では根本的な問題から解決できるため、妊活時に漢方を飲むことは有効だと言えるでしょう。
以下で、それぞれの漢方薬について詳しく解説しました!
加味逍遙散(カミショウヨウサン)
加味逍遙散(カミショウヨウサン)は、けん怠感、不眠、神経症を伴うストレスを解消する効果が期待できます。
漢方薬は自然の草木から取った「生薬」を組み合わせて、ちょうどよい働きをしてくれるのです。加味逍遙散であれば、血の巡りを良くして身体をあたためるもの、上半身の熱を冷ます、痛みを和らげる、無駄な水分を取り除く、などの作用がある生薬が入っています。
どちらかというと、身体が疲れやすかったり風邪を引きやすかったりする人におすすめです。加味逍遙散が気になる方は、漢方の専門家である漢方薬局に相談してみましょう。
四逆散(シギャクサン)
四逆散(シギャクサン)は、焦りが強い場合のストレスにおすすめの漢方薬です。四逆散には気分を落ち着ける「枳実(キジツ)」といった成分が配合されています。
四逆散は体力がふつうぐらいの人におすすめです。さらに、胸を覆っている骨の下部分からお腹の上部分に、圧迫感があって苦しい状態のときに向いています。
注意点としては、風邪を引きやすかったり痩せていたりする人は、慎重に使用する必要があることです。
四逆散が気になる方は、漢方に詳しい病院や専門のクリニックに相談してみてくださいね。
妊活中の漢方の取り入れ方
妊活中の漢方の取り入れ方は、西洋医学の治療や検査と併用して、妊娠しやすい身体づくりが大切です。
ほかにも、妊活中の漢方薬では、月経の周期に合わせて服用する漢方薬や鍼灸治療を変える「周期調節法」が用いられることが多いです。
周期調節法とは
詳しい周期調節法については、以下の表をご覧ください。
期間 | やること | ツボ | 漢方薬 |
月経期 | 血行促進をして、排出をスムーズにする | 足三里・復溜など | 枸杞子・地黄・当帰など |
卵胞期(低温期) | 栄養の供給量を増やすために、筋肉やコリをほぐす | 足三里・復溜など | 枸杞子・地黄など |
排卵期 | 排出を促すために、筋肉のコリをほぐす | 血海・間使など | 柴胡・川芎・香附子など |
黄体期(高温期) | 受精卵を着床させるために、からだを温める | 太渓・足三里など | 肉蓯蓉・莵絲子など |
上記のように、月経の周期によってツボや漢方薬を変えると、妊娠しやすくなると言われています。自分に合った漢方薬を知りたい人は、漢方の専門家である漢方薬局に相談するのが良いでしょう。
漢方はどこで買えばいいの?
しっかりと漢方の効果を出したい方は、病院やクリニックか漢方薬局で買うのがもっともおすすめです。製法は同じですが、一般漢方薬は医療用の50〜80%程度の成分量しかないと言われています。
漢方が買える場所は、以下の4つがあります。
- 病院
- 漢方専門クリニック
- 漢方薬局
- ドラッグストア
以下で、それぞれの違いについて解説しました!
病院
病院で漢方を処方してもらう前に、予約時に紹介状が必要なケースが多いです。
病院で漢方を購入する最大のメリットは専門性の高い検査ができて、西洋医学・東洋医学のどちらからも診てもらえることです。
ただし、病院でも保険適用ができない場合もあるため注意してください。保険適用ができる漢方薬は決まっています。
病院を受診する前に保険診療か、自由診療を行っているところなのか確認しておきましょう。
また、保険診療を行っている場合でも、効果のある漢方薬が保険適用外のこともあるため覚えておきましょう。
漢方専門クリニック
漢方専門クリニックでは、予約すれば診察を受けられます。漢方専門クリニックの特徴としては、以下のような「四診」と呼ばれるユニークな検査をすることが多いです。
- 問診:自覚症状や生活習慣を聞く
- 望診:肌や舌の色、表情などを診る
- 切診:脈を測る、お腹を触るなどで直接患者に触れて状態を確認する
- 聞診:口臭や声の大きさなどを診る
漢方専門クリニックでは、上記の検査を行って最も適切な漢方薬を処方してくれます。クリニックでも病院と同じように保険が効かないケースが見受けられます。
事前に保険診療を行っているのか、漢方専門クリニックをチェックしてみましょう。
保険診療を行っていても、効果的な漢方薬が保険適用外のケースもあるため注意してくださいね。
漢方薬局
漢方薬局では、薬剤師がその場で症状に合った薬を処方してくれます。あくまで医師ではなく薬剤師が対応してくれるため、患者に触れたり脈を測ったりする医療行為はできません。
薬剤師はしっかりとした問診や舌の色をチェックするなどは行えます。漢方薬局では品質の良い漢方薬を扱っているため、効果が出やすいです。
漢方薬局のデメリットは費用が高くなりやすいため、自分の予算に合わせて考えてみましょう。
ドラッグストア
ドラッグストアでは処方箋がなくても、気軽に漢方薬を購入できます。ドラッグストアでは検査や問診をせずに漢方薬を変えてしまうため、なかなか自分に合う漢方が見つからない可能性が考えられます。
また、同時に複数の漢方薬を飲む場合は、過剰摂取をしていることも。不安な方は漢方薬を買う前に、薬剤師に相談するようにしましょう。
妊活時に心がけたい生活習慣
妊活時に心がけたい生活習慣は、以下のようなものがあります。
- 食事
- 睡眠
- 冷え対策
- ストレス対策
妊活時に生活習慣が乱れると、ホルモンバランスが乱れることが考えられます。その結果、不妊につながることも。
以下で、妊活時に心がけたい生活習慣について詳しく解説しました!
食事
妊活時の食事では、以下のことに気を付けましょう。
- 暴飲暴食を避ける
- 胃に負担のかかる食事を控える
- 下痢や便秘の症状がある人は改善してみる
上記のように、妊活時の食事は基本的なことに注意すれば大丈夫です!太りすぎも痩せすぎも、妊娠に関係するリスクが高まります。
妊活時は健康的な体型を維持できるようにしましょう。あとはできるだけ旬の食材を取り入れて、家族みんなで楽しみながら食事をするのがおすすめです。
睡眠
妊活時は夜は10時までには寝て、朝は7時までには起きるように心がけましょう。睡眠時間が減ると、夫婦の妊娠率が下がると言われています。特に、男性が睡眠不足になると、精子の質が悪くなるという研究結果が出ています。
睡眠不足による妊娠率が下がる具体的な理由は分かっていません。一般的には睡眠による不眠の原因はホルモンバランスの乱れだと言われています。
冷え対策
妊活時に冷え対策を心がけると、健康面や美容面によい影響をもたらします。具体的な冷え対策としては、以下のような生活習慣を取り入れることがおすすめです!
- 身体を温める食材、根菜類やショウガを食事に取り入れる
- 暖かい飲み物を口にする
- ウォーキングをする
- 湯船に浸かる
- おへそにカイロを貼る
- 衣類を多めに着る
飲み物の注意点としては、コーヒーや緑茶などのカフェインは控えることです。カフェインを含む飲み物を摂りすぎると、逆に低体温につながると言われています。
ストレス対策
過剰なストレスは間接的に卵巣機能を低下させると言われています。以下のようなストレス対策をするのがおすすめです!
- 趣味を作る
- スポーツをする
- 瞑想をする
上記のようなストレス対策を実行して、なるべく穏やかな気持ちで過ごすようにしましょう。ストレス対策をするには、1日の中に自分を客観的に見る時間を作ることが大切ですよ。
不妊における原因別に漢方を選ぼう!
妊活を成功させるためには、原因に合わせて漢方薬を変えることが大切です。
漢方薬局では自分に合わせた漢方を調合してくれるため、最も妊娠に効果が高いものを購入できますよ。
それと並行して、冷え対策や食事など生活習慣を整えることも効果的です。
上手に漢方を取り入れて妊活を成功させましょう!